富士通クライアントコンピューティングが2025年10月14日、ミニPCの新機種を発表しました。他社製品とも比較しながらメリット・デメリットを解説します。

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富士通のミニPC WD1-K3の特徴

従来機種よりコンパクト

FMVブランドには10年ほど以上前からミニPCのラインナップがありましたが、ミニPCというには少し本体が大きなものでした。今回発売になったWD1-K3は164.5×146.5x51mmと、DVDケースを4枚重ねたくらいのミニPCとしては平均的なサイズ感です。

一般的なデスクトップPCと比較して大幅に小さく、デスクの上に置いても邪魔にならないほかVESAマウントにも対応しておりモニター背面への取り付けも可能です。

↓以前のFMV WDシリーズ

光学ドライブを追加可能

光学ディスクドライブを内蔵することが出来ます。ミニPCとしてはとても珍しいです。

FMV WDシリーズは以前から光学ディスクドライブの内蔵に対応していますが、その独自の強みを踏襲しています。

キーボードから電源ONに

キーボードのAltキーと「P」を同時に押すことで、キーボードからPC本体の電源をオンにできる機能を備えています。

WD1-K3もVESAマウントで液晶モニター背面への取り付けが可能ですが、モニター背面に取り付けると電源ボタンに手を伸ばすのが難しくなるデメリットがあります。そうしたミニPCの不満点を上手く解消できる機能です。

日本製

富士通クライアントコンピューティングは現在は中国レノボの傘下にありますが、富士通のパソコン部門として40年を越える歴史があります。また、PCの製造は現在も島根県出雲市にある島根富士通株式会社の工場で行っています。

富士通クライアントコンピューティングはレノボの「傘下」に入っていますが、現在も株式の44%を富士通が、5%を日本政策投資銀行が保有しています。役員も日本人ばかりなので、何をもって「日本企業」とするのかは難しいところですが実質日本の会社といえます。

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主な構成

CPUIntel Core i3-14100T
Passmarkスコア:13551
メモリー8GB(最大32GB)
ストレージ256GB/SSD(最大2TB)
基本価格126,800円

DVDドライブ搭載、WiFi別の基本構成での価格です。購入は富士通WEB MART限定。

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