本体が小さいためCPU内蔵グラフィックスしか選べないことが多いミニPC。ですがごく一部にグラフィックボードを内蔵できるミニPCが存在します。グラフィック性能にこだわる方におすすめのミニPCを紹介します。
グラボ追加可能なミニPC
富士通 ESPRIMO WD2
注文時のカスタマイズでNVIDIA GeForce GTX1650やQuadro P620、NVIDIA T400を追加可能です。動画編集やPhotoshopの編集、CADやオンラインゲームにも適したミニPCと言えます。
ミニPCとしては本体がやや大きめですが、それでも一般的な省スペース系デスクトップPCと比べると圧倒的に小さく、デスク上のスペースを大幅に節約できます。
DVD/ブルーレイなどを再生できる光学ディスクドライブも本体に内蔵することが出来る点も、ミニPCとしては珍しいポイントです。
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グラフィック性能の違いは?
まず、CPU内蔵グラフィックとグラフィックボードの性能差を数値として見てみましょう。Passmarkのベンチマークスコアを比較します。
名称 | ベンチマークスコア |
---|---|
NVIDIA Geforce GTX1650 | 7876 |
NVIDIA Quadro P620 | 3634 |
NVIDIA T400 | 3630 |
Ryzen 5 5500U(CPU内蔵) | 2097 |
Intel UHD Graphics 770 (Core i7-14700内蔵) | 1879 |
一般的なミニPCのCPU内蔵グラフィックのベンチマークスコアは2000前後のものが多いです。グラフィック性能に定評があるAMD社のRyzenシリーズの上位モデルのCPU内蔵グラフィックでも、3000はなかなか超えないのが実情です。
一方、グラフィックボードのベンチマークスコアは3000超えとワンランク上の性能を持つことが分かります。またGeforce GTX1650(グラフィックボードとしては比較的安価なモデル)ともなれば、CPU内蔵グラフィックとは比較にならないほど高性能です。
グラフィックボード搭載で何が出来る?
CPU内蔵グラフィックではなく、グラフィックボード搭載だからこそ出来る使い方を紹介します。
オンラインゲーム
最近はCPUの性能も向上しており、ゲームによってはグラフィックボード無しのミニPCでもプレイできるようになっていますが、とはいえ高性能なグラフィックボードを搭載しているPCの方がより快適にプレイできるのは事実です。
オンラインゲームをプレイしたいが、場所は取りたくないという人にグラフィックボード搭載のミニPCは最適な選択肢と言えます。
AI処理
生成AIが普及し始めています。文章の生成や画像の生成など、できることは多岐にわたり、今後私たちの生活の中に定着していく可能性が高いです。
私も以前、普段使用しているミニPC(マウスCAシリーズ、グラフィックボード無し)のパソコン上で画像生成AI(StableDiffusion)を使っていた時期がありますが、1枚の画像を生成するのに20分も掛かり、使い物になりませんでした(それでも毎晩、就寝前にスタートさせて画像生成していた)
GPUは生成AIの処理との相性が良いため、グラフィックボードを搭載していることでより高速に、高度なAI処理が可能となります。
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動画編集・画像編集
一般的なミニPCでも動画編集や画像編集(Photoshopなど)は可能で、私も実際にグラボ無しのミニPCでこのサイトを作成し、日常的にPhotoshopも利用しています。
とはいえ、動画の書き出しなどの作業は高性能なグラフィックボードを搭載したPCの方が、より高速の処理が可能です。特に長時間・高画質の動画の書き出しともなると、書き出しに数時間単位の時間を必要とする場合もありますが、高性能なグラフィックボードを搭載することでより短時間での書き出しが可能となります。
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