動画編集作業ではファイルの圧縮・解凍など負荷の掛かる動作も含まれるため、動画編集を行うPCには一定のスペックが必要です。この記事では動画編集に最適なミニPC(超小型PC)を紹介します。

動画編集に必要なPCの性能は?

まずは、どのようなPCを選ぶべきか、ポイントを解説します。

CPUとGPU

CPUはパソコンの処理能力をきめる部品、一方GPUはグラフィック処理能力を左右するものです。

動画編集はネットサーフィンなどの一般家庭における一般的なPCの用途と比べて、負荷の掛かる作業です。一概にどの程度なら大丈夫なのか、というのは難しいですが、一定以上の性能のPCでなければ作業中にフリーズしてしまったり、あるいはエンコードに長い時間が掛かり作業に支障をきたす恐れがあります。

分かりやすい例を挙げると、人気YoutuberのHIKAKINさんが800万円のMac proと、Macbook Proで約15分の動画をエンコードした際、前者は約5分で完了したのに対し後者は9分と大きな差が出ました。CPUやGPUの性能は作業効率に直結します。

動画編集の場合は、「3Dゲームを快適にプレイできる性能」を一つの目安として考えることをおすすめします。

メモリー

PCで作業しているデータの一時的な保管先として使われるものです。一般的なネットサーフィンなどでは8GBあれば快適に動作しますが、動画編集はより多くの容量を必要とするため16GB以上をおすすめします。

なお、注文時にメモリーを増やして発注できるメーカーも多いので、注文時に16GB以上を選択してください。

動画編集におすすめのミニPC(超小型PC)の一覧

以上をふまえて、おすすめのミニPCを紹介します。

サイコム Radiant SPX2800X300A

Passmarkスコア21304と圧倒的性能をほこるAMDのRyzen7 4750Gを搭載、またGPUは内蔵ですが軽めの3Dゲームを「快適に」プレイできる水準のものなので、動画編集も快適にこなせる1台と言えます。

静音性も高い点でも動画編集に向いていると言えます。本体価格はメモリーを16GBに増強しても税込み11万円前後と、リーズナブルです。

VESAマウントで液晶モニター背面に取り付けることも可能。マウスやキーボードも無線化すれば視界に余計なものが入らない環境で作業に集中できます。

17インチの小型モニターの背面に取り付けたようす