ミニPCを購入する際に迷うのがCPUです。どのCPUを選べば「快適に」使えるのか、ミニPCで当サイトを制作している私が解説します。

関連記事:ミニPCの一覧比較表

ミニPCのCPUの選び方

CPUの性能は「ベンチマークスコア」で比較しよう

CPUにはIntel製のCoreシリーズや、AMD社製のRyzenシリーズなど様々あります。コア数やクロック数などの数字はメーカーから公表されていますが、それらの数値を見てもPCに詳しい人でも性能を推測するのは不可能です。

そこで役に立つのが「ベンチマークスコア」と呼ばれるテスト結果です。ベンチマークスコアは一定のテスト条件下でパソコンの部品の性能を計測したテスト結果です。数値で表されるので分かりやすいです。

CPUのベンチマークテストとしてはPassmarkのベンチマークスコアが一般的に用いられており、当サイトでも引用しています。数値が大きい方が処理性能が高く、サクサク動くCPUということになります。

ベンチマークスコアの目安は?

ベンチマークスコアの目安は以下のとおりです。

ベンチマークスコア性能目安
~8000かなりライトな使い方に
家庭用メインPCには非推奨
8000~12000家庭用PCとして下限ライン
ネットや動画視聴にしっかり使える
12000~18000家庭用PCとして十分な性能
ネットや動画視聴も快適
5年先まで家庭で快適に使える
18000~30000家庭用PCには贅沢な性能
10年先まで使うならこの水準を推奨
一般的なオフィスワーク、軽めのゲームにも
30000~かなり高性能
ネット・動画視聴だけなら過剰

ちなみに私は2021年に購入したマウスCAシリーズを使用してこのサイトを作成しています。ベンチマークスコアは10000です。ネットや動画視聴程度ならサクサク、Photoshopや動画編集にはもう少しパワーが欲しいかな・・と感じているところです。

長く使うなら「余裕」が必要

私が2021年に購入し現在もこのサイトの作成などに使用しているメインPCのCPUのベンチマークスコアは約10000です。購入当時は快適に使えるスペックで、2025年現在も一般的な家庭用途では十分快適に使えるスペックではありますが、2025年モデルの同機種で採用されているCPUのベンチマークスコアは15000まで向上しています。

PCに要求されるスペックは年々高まっています。ウェブサイトやソフトもどんどん重くなっているためです。ウェブサイトで使用されている画像や動画は年々高画質化していますし、デザインも手の込んだものへと進化し続けており、年々ヘビーになっています。

「今」快適に使えるスペックのPCは、「5年後」には普通のPCになっています。性能に余裕のあるPCを選んだ方が、長く・快適に使うことができます。購入費用は高くなりますが、長期的に見てその方が安く済むことも多いでしょう。

関連記事:ミニPCの一覧比較表