タブレットに使われている基本部品を流用して作られているスティックPC。CPUもメモリーもタブレット並ですから、動画鑑賞や軽いネットサーフィンでは問題無いものの、もう少し余裕が欲しいと感じるユーザーは少なくありません。
 というわけで、より快適に使えるハイスペックなスティックPCをご紹介します。

「3つの」第二世代スティックPC

 Atom Z3735FというCPUを搭載した「第一世代」のスティックPCに続いて登場したのが、より高負荷に耐えられるCPUを搭載した「第二世代」のスティックPCです。第二世代スティックPCには大きく分けて3種類あります。

Atom
Z3735F
(旧モデル)
Atom
x5-Z8500
Celeron
N4000
Core m
6Y30
スペック1.33GHz
4コア
1.44GHz
4コア
1.10GHz
2コア
0.90GHz
(Max2.2GHz)
2コア
ベンチマーク905170414603056
メモリー2GB4GB4GB4GB
ストレージ32GB(一部64GB)32GB32GB64GB

Atom Z8500モデル

 Z3735Fモデルでは難しかった、ネットサーフィンやOfficeの編集にも対応出来るスペックです。メーカーの担当者いわく「一昔前のノートPC並の性能」なので、PCでやっていた一通りの作業は代替出来ます。

ドスパラDG-STK4D

 代表的なモデルはドスパラのDG-STK4Dです。
 あくまでも「スティックPCとしてはハイスペック」というレベルですが、軽いネットサーフィン程度なら特に問題なく出来した。詳しくは実機レビューをご覧ください。

関連記事:DG-STK4Dの実機レビュー

Celeron N4000

celeron N4000搭載のDG-STK5S

atom Z8500とほぼ同等の処理能力をもつCPUです。メーカー側はZ8500よりも「高性能」と言っていますが、CPUの性能をはかるベンチマークのスコアではむしろZ8500よりもやや劣る結果が出ています。

格安ノートPCにもよく使われるCPUです。

関連記事:DG-STK5Sの実機レビュー

Core mモデル

 正真正銘のハイスペックモデルです。ベンチマークスコアで見ると、家電量販店で売られている中位モデルのノートPCと遜色ない性能になっています。メモリーも4GBあるので、ノートPCとほとんど変わりなく使えるでしょう。PCを手放してメイン機としても利用出来るスペックです。

 ただし、コスパを考えるとやや割高感があります。本体のサイズは若干大きくなりますが超小型PCも候補にいれて比較すべきです。価格、性能ともに「いい勝負」なので、自分の使い方に合った方を選んでください。

代表的なモデルとして、Intel Computestick(core mモデル)があります。

本当の意味での「ハイスペック」は存在しない

最も「ハイスペック」なモデルでも、標準的なノートPCと同等レベルです。したがって、3Dゲームもサクサクプレイできるような本当の意味での「ハイスペック・スティックPC」や「ゲームスティックPC」は存在しないと言えます。