スティックPCとしては久しぶりの新製品、2019年1月に発売したモデルをドスパラからお借りしたので、実機レビューをお届けします。
テストしてみると、ネットサーフィンや動画鑑賞などに「意外と」日常使い出来そうな使用感で動きました。実機の計測数値なども交えながら紹介していきます。
使ってみた感想
実機を使ってみた感想や、計測したデータを紹介します。
動作感
例えばYoutubeで動画を再生しながら楽天市場の商品ページを開いてみましたが、5つくらいまでなら問題は無く、10個開いてもフリーズして動かなくなることはありませんでした(動作は低下した)
とはいえ、最近のノートPCのようにサクサク動くようなものではありません。Youtubeのトップページを開いても「パッ」と表示されるのではなく、「ぞろぞろ ぞろぞろ」という感じで1~2秒かけて表示されます。
サブのPCや、ライトユーザーの人におすすめです。
静音性はどうか
「毘沙門亀甲」模様の通気口を採用することで開口面積を前モデル(DG-STK4D)の155%に拡大したとのことですが、静音性はというと・・
通気口の改良のおかげか、DG-STK4Dと比較すれば不快な騒音はだいぶ軽減されていると感じました。前モデルは高周波音が大きく不快に感じましたが、今モデルはそうした不快な高周波音はほとんど耳に届きません(かすかには聞こえる)
ただ、ファンの音は大きいため、騒音のレベルとしては一般的なデスクトップPCやノートPCと比べると大きいです。音の大きさとしては前モデルよりも「やや静か」かな?と感じますが、エアコンの送風音にもかき消されることは無いです。
また、注意点として、机の上に置くと共振するせいか音が大きく聞こえました。机などと触れないように設置することをおすすめします。
静音性を重視するのであれば、本体は少々大きくなりますがmini Regulusなどの「超小型PC」がおすすめです。これは音にうるさい私でも満足の静音性でした。
熱対策については、4時間以上連続で使っても本体がほんのりと暖かくなる程度で、動作に問題はありませんでした。ファンが付いているので、熱について心配する必要は無いです(ファンが無いスティックPCはアカンですが、、)
通信速度が速い(実測)
公式サイトでは「有線並に速いインテル製無線LANを搭載」と紹介されているので、実際に速度を計測してみました(「BNRスピードテスト」を使用)
DG-STK5S | デスクトップPC | |
---|---|---|
5回平均 | 177.14Mbps | 104.01Mbps |
最高 | 213.06Mbps | 119.37Mbps |
最低 | 134.49Mbps | 89.59Mbps |
同室で同ネットワークに接続したデスクトップPC(Core i5-6600搭載)と比較します。それぞれ5回計測しましたが、DG-STK5Sの方が明らかに速いと言える結果でした。
使用しているセキュリティソフトの違いなどの影響も無いとは言い切れませんが、いずれにせよ速いという宣伝どおりです。
消費電力の実測値
消費電力をワットモニターで計測してみました。
シチュエーション | 消費電力 |
---|---|
何もしていない | 2.6~7W |
Youtube動画再生(4K) | 5.1~7.3W |
Youtube動画再生(HD) | 3.1~4.8W |
通常の使用であれば、LED電球1個分相当の消費電力で使えそうです。Youtubeで4K動画を飛ばしながら再生したところ、最高で11.0Wという数値が出ました。
なお、動画再生などをしながら4時間連続で使用したところ、積算の消費電力量は0.02kWhでした。平均5Wで稼働した計算です。丸1日使った場合の電気代は3.24円(27円/kWhで試算)、1ヶ月では97.2円となります。
写真
本体
付属品
付属品はACアダプターとHDMIの延長ケーブル、紙の取扱説明書のみです。
キーボードやマウスは付属しないのでご注意を。また、USBは端子が2つありますが、内1つは「Type-C」なので通常のタイプではありません。USBハブを用意することをおすすめします(無線マウス・キーボードも使えるが、初期設定には有線タイプが必要)
ACアダプターは重さ112g、ケーブル長が145cmでした(実測)
過去のモデルはmicroUSBで本体と接続するタイプでしたが、DG-STK5Sは専用のジャックになっています。また、ケーブルはACアダプター本体から着脱出来ません。出力は3.0Aと記載がありました。
ふるさと納税返礼品としても取り扱い
ドスパラの工場がある神奈川県綾瀬市のふるさと納税返礼品として、DG-STK5Sが提供されています。
取り扱いは楽天ふるさと納税。