2014年12月に発売され、スティックPCの「火付け役」となったモデルです。発売からもうすぐ2年が経とうとしていますが、今でも根強い人気があるため、マウスコンピューターから実機をお借りして詳しくレビューします。

動作感

 4時間にわたって試した感想を紹介します。

冷却性能

 今回は最高気温33℃の日に、窓を閉めてエアコンを切った状態で11~15時頃まで使ってみました。じっとしていても薄っすらと汗をかくほどの室温だったので、スティックPCにとって大変厳しい環境下だったと思います。

だいたい30分も起動していると、本体はかなり熱くなりました。そして動作周波数は0.36~37GHz程度にまで落ち込みました。私が普段使っているMS-PS01F(同CPU、ファン搭載、販売終了)は何時間使っても1.5GHz程度で動作し続けるので、ファンが無いことが大きなハンディキャップとなっているようです。

 CPUの温度は上の画像のとおり、YoutubeでHD画質の動画をフル画面で再生し続ける、という動作を2時間も続けると80℃近くにまで上昇しました。

冷却ファン搭載の後継機種 MS-PS01F よりも小さい

ネットサーフィン

 メモリーが2GBしかありませんし、発熱の影響で動作周波数が下がるため、ネットは厳しいです。ヤフーニュースの記事を開くのに10秒以上かかる有様で、とても「実用的」と言える状況ではありませんでした。

 メモリー、CPUが同じでも冷却ファン搭載モデルはネットも「なんとかOK」なレベルです。ネット用途で使うなら最低でも冷却ファン搭載モデルを選ぶことをおすすめします(出来ればメモリー4GBのモデルが望ましい)

ボールペンと並べてもこの小ささ

動画鑑賞

 YoutubeでHD画質(1080p)の動画を3時間近くに渡り再生し続けましたが、特に問題はありませんでした(ブラウザはEdge) 途中で止まったりするかな、と思っていたので意外でしたね。

 起動しても完全に無音なので、この上ない静音性を実現しています。ファン搭載モデルも決してうるさいわけではなく、テレビに挿して使うなら音が気になることはありません。ただ、パソコン用のディスプレイ(TVよりも画面からの距離が近くなる)で動画を観るなら、MS-NH1を選択肢に入れてもよいと思います(値段も安いですし)

写真

本体

ピアノ調の塗装がほどこされた本体
micro SDカードを利用できます
USB2.0端子が1つあります
本体背面

付属品

ACアダプター、電源ケーブル(約1m)とHDMI延長ケーブルが付属