ノーブランドのミニPCでは、製品情報として記載されたスペックより劣るものを送りつけられてしまうケースがあります。この「スペック詐欺」の問題を解説します。

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ノーブランドミニPCのスペック詐欺とは

CPU詐称

高性能なCPUを搭載していると謳いながら、低性能なCPUを搭載したミニPCを販売する手口です。

手が込んでいるのが、タスクマネージャーで型番を確認すると製品情報通りのCPUを搭載しているように偽装しているケースです。タスクマネージャーを開いて確認しても、ニセのスペックが表示されているケースがあるとの報告もあります。CPU情報を確認できるソフトで確認すると正しいCPUを確認出来ますが、多くのユーザーはそこまで確認しないので発覚しない場合も少なからずあるでしょう。

中にはCeleronをCore i9と偽って販売しているケースもあります。例えて言うならピカピカの高級車に軽自動車のエンジンを載せて販売するようなものです。

Core Tempなどのソフト(無料)とタスクマネージャーの表示を見比べると分かるので、不安な方は確認してみてください(上画像はちゃんと合致しているケース)

メモリー偽装

詐欺でないPCでも、例えば16GBのメモリーを搭載していても実際に使えるのは14GB程度だったりしますが、16GBのメモリーを搭載していると謳いながら実際にはその半分の8GB程度しか使えないというケースがあります。

ストレージ偽装

SSDやハードディスクの容量を偽装しているケースです。購入画面に表示された容量に満たないストレージを搭載したミニPCを納品してくるケースもあるようです。

スペック偽装の被害に遭わないために

信頼できるメーカー、販売店から買う

SNSなどで報告されているミニPCのスペック詐欺は、中国のネット通販サイトで購入したノーブランドのミニPCでの事例が目立ちます。幸い、販売サイトに苦情を申し立てることで返金を受けられたケースもあるようですが、信頼性の無い販売店やメーカーの製品は最初から避けた方が時間もお金も節約できます。

信頼性の低い販売店・メーカーのミニPCではスペック詐欺のほかにもセキュリティリスクも無視できません。過去には中国メーカー製のミニPCからスパイウェアが発見され英語圏のネットユーザーの間で騒ぎになった事例もあります。

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買うなら国内メーカー・国内製造のミニPCがおすすめ

詐欺やセキュリティリスク、あるいは故障時のサポートなど諸々含めて考えると、ミニPCは国内メーカーの製品を推奨します。ミニPCは「中華」ばかりがネットなどでよく取り上げられていますが、国内メーカーの製品もたくさんあります。

当サイトでは国内メーカーの製品を中心にミニPCを紹介しているので、参考にしてください。

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