DVDやブルーレイといった光学ディスクドライブを搭載したミニPC(超小型PC)を探しているに向けて、実機レビューの際の感想を交えながらおすすめのミニPCを紹介します。
選択肢が限られる光学ドライブ搭載のミニPC
本体が小さいミニPC。コンパクト化するために光学ディスクドライブを省略している例が多く、光学ドライブの無い機種がほとんどです。
光学ドライブ搭載モデルの一覧
そうした中でもごく一部存在する、光学ドライブを搭載しているミニPCを紹介します。
富士通 ESPRIMO WDシリーズ
富士通のESPRIMOのDHシリーズはブルーレイやDVD、CDを読み書きできる光学ディスクドライブを内蔵することが可能です(注文時に光学ドライブ無しを選択することも可能)
他のミニPCと比較すると一回り、二回り大きいですが、一般的な省スペース系のデスクトップPC本体と比べると明らかに小さく、ミニPC・超小型PCと呼べるサイズ感です。
残念ながらVESAマウントで液晶モニター背面に取り付けることは出来ませんが、机の上に置いても邪魔にならないサイズですし、ブルーレイなど光学ディスクを頻繁に出し入れする場合は机の上に本体があった方が出し入れしやすく都合が良いでしょう。
CPUはCeleron、Core i3、i7の3種類から選択できます。光学ディスクで例えばブルーレイやDVD鑑賞をする場合はCore i3モデル、メモリー8GB以上の購入をおすすめします。ネットサーフィンなども快適、ちょっとした動画編集も可能な性能です。
ASUS VivoMiniシリーズ(一部機種)
台湾のPCメーカー、ASUSの超小型PCであるVivoMiniシリーズにも光学ドライブ搭載モデルがあります。
例えば上の写真のVC-65は本体の大きさは上で紹介した富士通 ESPRIMO DHシリーズとほぼ同程度で、光学ドライブ搭載でないミニPCと比較するとやや大きいものの、卓上に置いても邪魔にならないサイズ感です。
また、VESAマウントを使って液晶モニターの背面に取り付けることも可能なので、完全な省スペースを実現することも可能です。
光学ドライブは外付けがおすすめです
光学ドライブ搭載のミニPCもありますが、光学ドライブ搭載でないミニPCに外付けの光学ドライブを接続して使うのもおすすめです。
使用頻度が多くなければ外付けがおすすめ
DVDやブルーレイディスクをPCで頻繁に使用している人については、本体に光学ドライブが内蔵していた方がPCまわりがすっきりして良いと思います。
ですが使用機会がそれほど多く無い場合は、光学ドライブ内蔵でないPCに、外付けの光学ドライブを接続して使うことをおすすめします。その理由は以下のとおりです。
外付けドライブのメリット
光学ドライブ搭載ミニPCを買うより安上がり
上で紹介した光学ドライブ内蔵のミニPCは、光学ドライブを内蔵していないミニPCと比較して本体価格がやや割高です。
例えば上で紹介したASUS VivoMini VC-65のブルーレイドライブ内蔵モデルは68999円(執筆時の値段)ですが、光学ドライブを搭載していないドスパラ mini Magnate IEは更にもう1段高性能なCPUを採用していながら54978円という価格で購入できます(いずれも執筆時点での価格)
外付けドライブ(ブルーレイ対応)はAmazonで7千円台から購入できるので、光学ドライブ非搭載ミニPC+外付けドライブの方が約7千円安く済みます。
ディスクの出し入れがしやすい場合も
一般的な「大きな」デスクトップPCは床の上に置いて使用している人が多いでしょう。一方ミニPCは机の上に置いたり、あるいは液晶モニター背面にVESAマウントで取り付けて使うのが一般的です。
例えばVESAマウントでモニター背面にドライブ内蔵のミニPCを取り付けた場合、ブルーレイやDVDの出し入れの際に少し面倒になります。手元が良く見えないため、ディスクを落としてしまう可能性もあります。
その点、外付けドライブを使用する場合は多くの場合、キーボードやモニターと一緒に机の上に置かれるため、手元でスムーズにディスクの出し入れが出来ると思います。光学ドライブを使用しない場合は、どこかに収納するのも簡単です。
おすすめのミニPC・外付け光学ドライブ
光学ドライブ内蔵でないミニPCを選択した人のために、おすすめのミニPCと外付けドライブを紹介します。
おすすめのミニPC
おすすめしたいのはツクモのMS3J-B194/Tです。
本体価格約5.8万円とお手頃な価格ですが、一般家庭での使用には十分な性能をもつミニPCです。ネットサーフィンはもちろん、外付けドライブを接続してDVDやブルーレイディスクを読み書きするのにも耐えうる性能です。
VESAマウントで液晶モニター背面に取り付けることも可能です。
外付け光学ドライブ
バッファローやI-Oデータなど国内大手メーカー製をおすすめします。CD・DVDのみ対応のものであれば3千円以下、ブルーレイにも対応しているものは7千円台で購入できます。USBケーブルを挿せばすぐ使えるので、初心者の人でも難しいことはないでしょう。
PC購入時にPCメーカーのサイトでオプション扱いで購入できるところもありますが、こうした付属品はAmazonで購入した方が安いことが多いです。