2025年からトレンドとなっている「AI PC」 しかし、多くのユーザーはAI PCを購入しなくとも生成AIを快適に使える現実があります。AIを毎日活用している私が、「AI PC不要論」を解説します。

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AIパソコンでなくとも多くのPCで生成AIは使える

そもそもAIパソコンとは?

AIパソコンとは、生成AIの処理に対応したパソコンです。日本市場でも2025年頃から普及が始まり、家電量販店の店頭やウェブのPCショップなどでもよく見られるようになりました。

AIパソコンではNPUと呼ばれる、AI処理に特化したプロセッサーを搭載しているのが特徴で、従来のパソコンが搭載してきたCPUやGPU(グラフィックス)よりもAI処理を高速に行うことが出来るパソコンです。

具体的にはWindowsで使える「Copilot + PC」に準拠したものを、「AIパソコン」あるいは「AI PC」と呼ぶことが多いです。

多くの生成AIはウェブ上で処理している現実

では「AIパソコン」でないと昨今普及している生成AIを使えないのか。実はそんなことはないです。

日本でも多くのユーザーがいるChatGPT、またGoogleが提供しているGemini、動画生成AIのSora2などはいずれもウェブのサーバー上で動作するWebサービスです。パソコンの性能に関係無く利用することができます。パソコンより性能に劣るタブレットやスマホでも利用することが出来ます。私もパソコンやスマホから毎日これらのAIサービスを利用しています。

これらのWebサービスは個々のパソコンの処理性能に依存しないため、例えば10年前の古いパソコンでも問題無く利用することができます。私も日常的にこれらの生成AIサービスを一日に何度も利用しますが、私が使っているのは2021年に購入したミニPC(マウスCAシリーズ)であり、AIパソコンではありません。

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今後の動向は?

目まぐるしく日々進歩し、変化を続けるAIですが今後はどうなるのか。

私は5年後も、AIサービスはウェブ上で利用するものが主流であり続けると考えています。企業向けの、企業内で利用する機密性の高いAIなどはセキュリティの問題から社内サーバーや、個々のPC上で処理するものが増えていくと考えていますが、それほどセキュリティを求められない個人向けでは引き続き、Webサービスで利用していくことになると考えています。

Webサービスの生成AIは低性能のPCはもちろん、更に処理能力の低いスマホやタブレットでも利用できます。したがって「AIパソコン」は今後も多くのユーザーにとって宝の持ち腐れであり続けるでしょう。

StableDiffusionのようにPCでグラフィックボードをゴリゴリ使って動かす生成AIもありますが、多くはWebサービスとしても提供されています。

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「ふつうに高性能」なPCを選ぼう

AIパソコンを買っても、宝の持ち腐れとなる可能性は低くありません。せっかくAI生成用のNPUを搭載しているPCを買っても、それを活用するシーンは無いかもしれません。

パソコンを買うならAIパソコンではない、「ふつうに高性能」なPCを選ぶのがおすすめです。その方がお値段も安く済みます。私もChatGPTやGeminiなどの生成AIを毎日使いますが、次にPCを買い替えるなら「非AIパソコン」を迷わず選びます。

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