秋葉原の裏路地で営業していたPCショップをルーツに持つドスパラもミニPCを販売しています。そんなドスパラのミニPCのメリット・デメリットを、実際に7年使用した私が解説します。
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ドスパラとは
秋葉原に本社をかまえるサードウェーブのブランドです。ドスパラは80年代に秋葉原でパソコンショップとして創業しており、現在も秋葉原周辺などを中心にPCショップをかまえています。パソコン本体だけでなく、PCパーツの販売でも知られるお店です。
ちなみに私は実家用にドスパラのミニPCを過去に購入し、7年使った経験があります。使った経験もふまえて解説します。
ドスパラのミニPCのメリット
国内メーカー・国内製造
ドスパラはサードウェーブという秋葉原で創業し現在も秋葉原に本社を置くサードウェーブのブランドです。また、ドスパラのパソコンは神奈川県綾瀬市にある工場で組み立てられており、国内企業による国内製造のPCを販売しています(過去に販売していたスティックPCやWindowsタブレットなどは除く)
短納期
国内製造・出荷なので納期が短いです。海外メーカーのミニPCだと数週間の納期が掛かる場合もありますが、ドスパラは数日で手元に届く場合もります。
同じく国内製造・出荷の他メーカーだと、例えばツクモやマウスでは入金確認から出荷まで5日程度掛かることが多いですが、ドスパラでは「翌日出荷」というモデルもあります(モデルや注文タイミングによって前後する場合あり) カスタマイズしてもこの短納期というのはドスパラならではのメリットと言えます。
↑過去に販売していた「ペットボトルPC(中央)」
24時間・365日電話サポート対応
ドスパラは24時間・365日の電話によるサポートを提供しています。マウスコンピューターが同様に24時間・365日の電話サポートを提供していますが、深夜などにはサポートを閉じるメーカーが多いですし、海外系のミニPC専業メーカーでは電話サポート自体提供していないところもあります。ドスパラはサポート体制が充実していると言えます。
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↑「ガレリア」というゲーミングPCブランドも展開 かつてはガレリアブランドのミニPCもあった
ドスパラのミニPCのデメリット
価格が割高
同等スペックで他社と比較した時に、ドスパラのミニPCは価格がやや割高です。同じく秋葉原のPCショップをルーツに持つツクモ(ヤマダ電機傘下)のミニPCと比較します。構成、価格は記事執筆時点のものです。
| ドスパラ miniMagnate IM | ツクモ MS5J-C241/B | |
|---|---|---|
| CPU | Core i5-14400 | Core i5-14400 |
| メモリー | 16GB | 16GB |
| ストレージ | 500GB/SSD | 500GB/SSD |
| PCケース | ASRock DeskMini B760 | ASRock DeskMini B760 |
| 価格 | 148980円 | 122400円 |
同じPCケースを使用しているツクモと比較して、同程度のスペックで揃えたときに2万円以上割高です(送料など含む、ツクモはWiFiがオプションなのでWiFiを追加した価格)
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カスタマイズの幅が狭い
他社ではCPUは複数以上の種類から選べるところが多いですが、ドスパラでは2種類のみです(ASRock Deskmini B760で 記事執筆時点) 家庭用にちょうどいいCPUのラインナップがありません。「ちょうどいい」スペックの構成を選びづらい点はデメリットと言えます。
2010年代にスティックPCを含めミニPCにかなり注力していた時代があり、他社には無いペットボトルサイズのPCやゲーミングミニPCも続々投入していましたが、現在はミニPCの機種もかなり絞っています。

↑過去に販売していたガレリアブランドのゲーミングミニPC(グラボ搭載)
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