超小型PCのシリーズ、LIVAの最新モデル「LIVA Z」をご紹介します。
ファンレスで完全無音で使えるのが特徴です。テレビと繋げて動画鑑賞(4Kにも対応)や、サブのPCとしておすすめの1台です。詳しい実機レビューを紹介します。
動作感・使用感
使ってみた感想を紹介します。
省スペース性
本体は四辺がボールペンほどの長さなので、とても小さいです。手にひらに乗るサイズですし、本体も一般的なタブレットよりも軽く、持ち歩きも可能だと思います。
ライトな使い方なら問題なし
絶対的な余裕はありませんが、ネットサーフィンをしたり動画を見るといった作業なら問題なく対応出来るスペックです。動画再生やサブPC、ライトユーザーの人のメインPCに良いでしょう。
ブラウザ(Edge)でタブを同時に15個開いても、フリーズせずネットサーフィンを続行できました。タスクマネージャーで確認すると、CPUの使用率が100%に張り付いたままだったので、やや無理のある使い方であったことは否定できませんが。まあ、一般的な使い方なら問題ないでしょう。
気になる熱対策はどうか
冷却用のファンが無いということで、熱対策に不安を感じる人も少なくないでしょう。
暖房が効いた部屋で、3時間連続でYoutubeの動画(1080p)を再生し続けましたが、CPUの温度は最高で50度。処理能力の低下は特に感じられませんでした。
ファンが無くても特に問題無いと結論付けます。
消費電力は?
Pentium搭載ということで、消費電力が気がかりだったのでワットモニターで計測してみました。
アイドリング時で概ね4W台、Youtubeで1080P(HD)の動画を再生している時で5~最大7W程度でした。私が見ていた限りでは、12Wを越えることはほとんどありませんでした。上位モデルのスティックPCと比べるとやや消費電力が大きいようですが、大差ない水準です。
5Wで24時間稼働すると消費電力は0.12kWhになるので、付けっぱなしにした場合の電気代は1日あたり3円(25円/kWhで計算)となります。
スティックPCと比較して
性能面ではAtom Z8500を搭載したスティックPCと「同等」です。では、スティックPCとLIVA Zどちらを選ぶべきなのでしょうか。実際に両方使ってみた上での感想です。
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テレビで動画を見るなら
テレビに接続して動画コンテンツを楽しむために使うなら、スティックPC(DG-STK4D)で「充分」だと思います。
両者ともスペックは同等で、4K動画を含めて問題なく動画再生できます。完全無音で使えるLIVA Zは魅力的ですが、スティックPCについてもテレビを視聴する距離まで離れれば、音が気になることもあまり無いです。
サブのPCとして使うなら
一方、デスクトップPC用のモニターに接続して、サブのPCあるいはライトユーザーのメインPCとして使うのであれば、LIVA Zの方がおすすめです。理由は2つあります。
一つ目の理由は、静音性の問題です。
テレビと比べて、PCのディスプレイは人間からの距離がグッと近いです。テレビの視聴距離では気にならないスティックPCのファン音も、PCモニターの距離で使うと確実に気になります(ややうるさい) 無音という究極の静音性を実現しているLIVA Zの方が、圧倒的に快適に使えます。
2つ目の理由は、拡張性の問題です。
スティックPCでは有線LANが使えないのはもちろん、USBの端子も1つか2つしかありません。一方、LIVA Zは3つのUSB3.0端子に加え、USBType-Cもそなえています。マウスやキーボード、プリンターなどの周辺機器の使用を考えると、スティックPCではやり繰りが大変でしょう。
スティックPCにはイヤフォンジャックも無いです(音声はHDMIでディスプレイに出力可)