インテルのベアボーンキットをドスパラが組み立てて販売している機種です。超小型PCとしても小さな本体で、ノートPCと同等に使えるスペックを実現しています。静音性も優秀です。

 姉妹機種であるNUC-K3と一緒にお借りすることが出来たので、両者の違いも交えながらレビューします。

なお、当機種はドスパラでは終売となっていますが、ヤマダ電機系PCショップのFRONTIERでは同等機種が購入可能です。

動作感・使用感

使ってみて感じた細かな感想を紹介していきます。

動作感

 ネットサーフィンやメール、動画鑑賞を難なくこなせるスペックです。一般ユーザーが使う平均的なスペックと言えます。車で言えばトヨタのアクアのような感じでしょう。

17インチモニターに繋いでみた

 もう少し余裕をもたせるなら注文時にメモリーを8GBに増量、もしくは上位機種である「NUC-K5H」をおすすめします。

静音性

 ファンレスではないため音はしますが、一般的なデスクトップPCと比べてもちろんのこと、最近のノートPCと比べても静かだと思います。

 無音の部屋ではかすかに音が聞こえるものの、エアコンなどが付いていればかき消される程度の音量です。音質も嫌な周波数の音ではなく、風切り音の中にかすかにモーターが交じるような感じです。

 NUC-K3と比べると若干こちらの方がファンの音が大きく聞こえますが、十分静かだと思います。

VESAでモニター背面で取り付けてみた

 ちなみに、3時間少々使ってみて、姉妹機種であるNUC-K3よりも本体の温度はこちらの方が低く感じました。本体が大きいぶん、放熱性が高いのでしょうか(NUC-K3でもそれほど熱くならないですが)

消費電力

 ワットモニターで計測してみました。

シチュエーション消費電力
アイドリング時
(CPU使用率0%)
6.2~6.8W程度
YoutubeでHD画質動画を
フル画面再生
8~12W程度
高負荷時
(CPU使用率100%)
20W程度

 同じCPU・メモリーで本体のサイズやストレージ(あちらはSSD、こちらはHDD)が異なるNUC-K3と比べると、こちらの方がやや消費電力が大きいようです。

 とはいえ、ノートPC用の低電圧CPUを使っているので、PCとしては低消費電力といえます。

 ちなみに、YoutubeでHD画質の動画を全画面で3時間再生し続けた際の消費電力量は0.2kWhでした。平均10W前後といったところですね。

省スペース性

四辺はボールペンよりも短い

本体はCDケースと同じくらいで、厚みもCDケース5枚分程度という小ささです。上でも紹介したようにVESAマウントブラケットでモニター背面に取り付けることもできるので、PC本体のスペースを大幅に節約できます。

NUC-K3との違いは?

NUC-K3(左)の方が小さい

よく似た見た目、ほぼ同じスペックの「NUC-K3」との違いについてはNUC-K3のレビューに掲載しているので、こちらをご覧ください。

関連記事:ドスパラ NUC-K3 の実機レビュー

外観

本体正面に端子類が配されている
こちらの側面にもUSBなどが
横から
同じく横から

付属品・外箱など

外箱はインテルのもの
VESAマウントブラケットや電源プラグなどが付属
VESAの取り付けにあプラスドライバーが必要です

FRONTIERで購入できます

ドスパラでは2019年9月現在、終売となっていますがヤマダ電機系のPCショップFRONTIERで同等機種が購入可能です。

NUC-K3Hと同様にインテル製のキットを組み立てたものです。