ミニPCをメインPCとして使用して4年になる私が、ミニPCには向かない・おすすめしない用途や使い方を紹介します。なお、当サイトは直近4年はミニPC(マウスCAシリーズ)で制作しています。
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前提:ミニPCも平均的なPCとして「ふつうに」使える

まず前提として、多くのミニPCは一般的なノートPCやデスクトップPCでも使われているCPUを採用しています。一般的なノートPCやデスクトップPCで行えることは、ミニPCにも出来ます。
私も直近4年にわたりミニPC(マウスCAシリーズ)でこのサイトの制作を行っていますが、ウェブ制作にも難なく使用できているわけです。家庭ではあまり使われないPhotoshopや動画編集ソフトも日常的に使用しています。家庭での「一般的な」用途には不自由無く使うことが出来るのがミニPCです。
ミニPCが向かない・おすすめしない用途と使い方
Ryzen5-4500U搭載のマウスCAシリーズをメインPCとして使用している経験をふまえて、ミニPCに向かない使い方を紹介します。
ローカル環境での画像生成

過去にStable Diffusionをローカル環境で動かし、画像生成を行っていたことがありますが、512×768サイズの画像を1枚生成するのに22分掛かるという有り様でした。夜寝る前にプロンプトをセットしスタート、翌朝まで一晩中生成し続けるような使い方をしていました。生成中はCPU使用率が100%に張り付くため、他の作業と並行して行うのはストレスがある状況でした。
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最近は動画生成のAIも登場していますが、もはや動画生成は一般的なミニPCでは不可能と言えます。
最近はウェブサービスで利用できるサービスも増えており、難しい初期設定も必要無く初心者でも使いやすいので、ライトなユーザーにはウェブサービスでの利用をおすすめします。
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ヘビーなゲーム
私が2021年に購入したミニPC・マウスCAシリーズでもヘビーでないゲームは十分プレイできる性能です。ドラクエXベンチテストの結果は以下のとおり。
| 解像度 | 画質 | 評価 | スコア |
|---|---|---|---|
| 1280 x 720 | 標準 | すごく快適 | 13931 |
| 1280 x 720 | 最高 | すごく快適 | 12607 |
とはいえ多くのミニPCはグラボ内蔵ではないので、3Dを多用したヘビーなゲームをプレイするには適していないと言えます。
グラボ内蔵、あるいは外部接続できるミニPCも一部あるので、このような機種を選ぶことでゲーミングPCとしてハイエンドレベルの性能を手にすることも可能ではあります。
持ち運び

一般的なデスクトップPCは「持ち運び」は不可能です。それと比較すればミニPCの本体はカバンにも楽々入るサイズ・重さのものが多いです。ビジネスバッグにも入るサイズのものが多いです。
とはいえ使用するにはACアダプター、マウス、キーボードそして液晶モニターが最低限必要です。カフェに持ち込んで作業・・というのは難しいのが現実です。私も外出時は14インチのノートPCを使用しています。
例えばオフィスと自宅にそれぞれ液晶モニターとマウス、キーボードを用意することができれば、本体とACアダプターだけ持ち運べば同じ作業環境で職場でも自宅でも作業が出来ます。機種によってはノートPCよりも「軽量」で済む場合もありますが、配線の抜き差しの手間を考えるとノートPCの方が楽なのは否めないです。
グラボ内蔵・外部接続で解決
上で挙げたミニPCには「向かない」作業も、グラフィックボード内蔵のミニPCやグラフィックボードを外部接続できる一部のミニPCには難なくできる作業です。
とはいえグラボ内蔵のミニPCはミニPCとしてはやや本体が大きく重い(デスクトップPCと比較すれば半分以下の体積)ですし、外部接続する場合はデスク周りがゴチャゴチャとしてしまうというデメリットもあります。






