PCを使う上で気になるのが電気代です。では、超小型PCの消費電力はどうなのか。実機で計測したデータも交えながら解説します。
実機を計測!超小型PCの消費電力のデータ
アイドリング | Youtube動画再生 | |
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mini Magnate IE (Core i3 7100) | – | 15W |
NUC-S7 (Core i7 6770HQ) | 21W | 20W台前半 |
LIVA Z (Pentium N4200) | 4W | 5~7W |
実機レビューをする際に「ワットモニター」で計測した数値です。
マウスとキーボードのみを接続し、本体のみで計測しています。
一般的にデスクトップPCは消費電力が50W以上あると言われているので、それと比べると消費電力は小さいと言えるでしょう。
ちなみに、20Wで「1日8時間/月20日」稼働した場合の電気代は83.2円になります(26円/kWh:Looopでんき 東電管内料金にて試算)
なぜ超小型PCは低消費電力なのか
超小型PCが低消費電力である要因はコレです。
低電圧版CPUのおかげ
パソコンの部品の中でも多くの電力を消費するのがCPUです。情報を処理する「PCの頭脳」にあたります。
実は、超小型PCの中にはノートPCやタブレットで使われる低電圧版CPUというものを採用している機種も少なくありません。例えば上で紹介したNUC-S7やLIVA Zがそうです。
低電圧版のCPUは消費電力が少ないため、それが超小型PCの「省エネ性」に貢献していると言えます。
マザーボードの影響も?
様々な部品を載せるのに必要なマザーボードという部品があります。この部品も実は電力消費が小さくありません。
低電圧版でないCPUを採用している超小型PCも消費電力が少ない傾向があることをふまえると、マザーボードの消費電力が少ない可能性も考えられます。本体が小さいため、サイズが小さなものを搭載しています。
スティックPCは更に低消費電力
Windows搭載のスティックPCは、超小型PCよりも更に低消費電力です。
アイドリング時で3W台、高負荷時でも8Wを下回る計測結果が出るものが多いです。性能はメインPCとして使うにはやや不足感がありますが、サブPCや一日中点けっぱなしにする用途にはもってこいです。
電気代を安くするなら
消費電力が少ない超小型PCですが、更に電気代を削減する方法があります。
HDDよりSSD
データを保存しておく「ストレージ」という部品があります。一般的なPCではHDD(ハードディスク)といって、内部でくるくると円盤が高速回転している部品が使われています。
それに対し、SSDというものがあります。
これは「USBフラッシュメモリー」のようなもので、チップにデータを記憶する仕組みです。
SSDは衝撃に強い、データの読み書きが高速、無音といったメリットの他に消費電力が少ないというメリットもあります(ものによるが)
購入時にSSDを選択できる機種もあるので、SSDを選ぶことをおすすめします。
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