ミニPCを使う上でよく懸念点として指摘されるのが「熱」の問題です。メインPCとして4年半使った経験をふまえて、冷却パッドや冷却シートについて解説します(このサイトもミニPCで制作中!)
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結論:ミニPCに冷却パッドや冷却シートは必要無い
一般的な家庭用・事務用用途なら熱暴走の心配無し

私はミニPCをメインPCとして4年半にわたり使用し、このサイトもミニPC(マウスCAシリーズ)で制作していますが、熱暴走や熱による処理落ちは現在のミニPCでは見られません。したがって冷却パッドや冷却シートのような類は「基本的に不要」と言えます。
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マウスCAシリーズは筐体がプラスチック製なのでやや熱がこもりやすいですが、それでもネットサーフィンやウェブ制作作業などで熱の面で支障を感じたことはありません。
実家でツクモMSシリーズが稼働していますが、こちらは本体のサイズにややゆとりがあり、また放熱性の高い金属製なので長時間使用した後に本体を触っても暖かさはほぼ感じないです。VESAマウントで液晶モニター背面に取り付けて使っています。
熱でダメだったのは初期のスティックPC
私はこれまでにミニPC14機種、スティックPC10機種を実機レビューしてきましたが熱の問題で使い物にならなかったのはスティックPCの1機種のみです。このスティックPCはファンレスかつ筐体がプラスチック製のため放熱性が悪く、元々低スペックなのに高温のため処理落ちしました。
ミニPCではゲームのベンチマークテストを連続でテストしても、このような処理落ちは見られず、意外と大丈夫です。
最大限の負荷を掛けると・・

以前、ミニPC(マウスCAシリーズ)のローカル環境で画像生成AIのStable Diffusionを毎晩稼働させていた時期がありました。グラボ非搭載のミニPCなので、画像を1枚生成するのに20分掛かる状況で、使用中はCPU使用率100%、CPU温度も90度近くまで上昇していましたが、画像生成しながらでもネットサーフィンを並行して行うことが出来ました。熱による処理落ちはおそらく無かったと思います。
また、このような使い方を毎晩、数カ月にわたり続けましたが購入から4年半、故障無しで稼働しています。
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それでも熱が気になるなら
これまでに14機種を実機テストし、普段からミニPCを使った経験をふまえて「熱がこもりにくい」ミニPCの特徴は以下のとおり。
- 筐体が金属製
- 筐体が小さすぎない
この条件を満たす機種(例えばツクモMSシリーズ)は、長時間使用した後に本体に触れてもほとんど暖かさを感じないです。
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