2021年6月中旬にミニPC、マウスコンピューターCAシリーズをメインPCとして購入してから丸4年を迎えたので、長期使用レポートをお届けします。

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私の使用環境-かなりヘビー

マウスコンピューターのCAシリーズをメインPCとして使用しています。このサイトを始め、ウェブ制作を行っており平均すると週6で毎日8時間以上は使用してきたと思います。このサイトも直近4年間はこのマウスCAシリーズを使用して作成しています。

PhotoshopやEXCELはほぼ毎日使用していることに加え、2022年秋頃からAIによる画像生成を利用しています。最近はChatGPTなどWebサービスで生成していますが、一時期はStable Diffusionを使用し、このマウスCAで毎晩・夜通しで画像生成していた時期も1~2ヶ月ありました(1枚生成するのに20分掛かるため) 画像生成している間はCPUの使用率は100%に張り付くので、かなり過酷な使い方だったと思います。CPU温度は90度を超えていました。

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また、生成した画像のアップコンバートは今も日常的に行っており、数分の間ですがCPU使用率が100%に張り付くような使い方を継続しています。

家庭用のPCと比較すると物凄くヘビーな使い方を4年間続けたミニPCはどうなったのか。詳しくレポートします。

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4年使ったミニPCの現状-長期使用レポート

今のところ故障無し

今のところ、故障などは無く問題無く使用することが出来ています。

上記のとおり、グラボ搭載でないPCで無理やり生成AIを動かすなど無茶な使い方を繰り返しているので不安はありますが、故障せず使用できています。不具合は何もありません。

これほどハードな使い方でも故障無しで稼働しているので、少なくともマウスコンピューターのミニPCの耐久性は「問題無し」と結論付けることができます。

ちなみに、直前に使っていたのはマウスコンピューターの大きなデスクトップPCでしたが、こちらは購入から1年少々が経ち保証が切れたタイミングでCPUが故障し、4万円の修理費が発生した記憶があります(修理後は故障無く、購入から5年以上使いました)

「熱」の面で不安は感じる

生成AIを動かすとCPU温度が2分経たずに90度前後に達するなど、「大きなデスクトップPC」よりも熱を持ちやすい点は使っていて不安に感じるところではあります。通常のネットサーフィンや動画視聴程度であれば70度台以下で安定していますが、CPU使用率100%でぶん回すような使い方では熱を持ちやすい点は否めないです。

熱については機種によるところもあり、実家用に購入し丸3年になる(週数時間しか稼働していない)ツクモMSシリーズはドラクエベンチテストを回しても本体が暖かくなることも無いので、熱が気になる方にはツクモMSシリーズをおすすめします。こちらはライトな使い方をしているので当然といえば当然ですが、丸3年以上にわたり無故障で稼働中です。

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4年経ってスペックは陳腐化

今もネットサーフィンや動画視聴など、平均的な家庭用用途では問題無くサクサク動いていますが、購入から4年が経っているため最新機種と比較するとスペック面で陳腐化していることは否めないです。

私のマウスCAはRyzen5 4500Uを搭載していますが、Passmarkのベンチマークスコアは約10000です。現行のマウスCAは3世代新しいRyzen5 7530Uを搭載しており、ベンチマークスコアは16000に達するので処理性能は大きく違うことでしょう。

CPUベンチマークスコア
Ryzen5 4500U(4年前)10000
Ryzen5 7530U(現行)16000

昨今は画像生成を日常的に動かしており、もう少しパワーがあればな・・と感じているので1年以内を目処にまた新たなミニPCへの買い替えを検討中です。

結論:耐久性に問題無し

ハードな環境下で丸4年以上、問題無く稼働しているので耐久性には問題が無いと結論付けることができます。耐久性が低そうな見た目をしていますが、問題は無いです。格安な中国メーカー製は分かりませんが、マウスやツクモなど国内老舗のPCメーカーのミニPCであれば問題無いでしょう。

万が一壊れても、梱包も楽なので修理に出しやすいのがミニPCです。

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