
ミニPCとスティックPC、どちらを選ぶべきか。それぞれ10機種以上実機レビューしてきた私が、ミニPCとスティックPCのそれぞれのメリット・デメリットを解説し、最適な用途をアドバイスします。
ミニPCが優れている点
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小さい

スティックPCと比較すると「かなり」大きいものの、一般的なデスクトップPCと比較して10分の1程度の体積しか無いので省スペースです。
また、一部のミニPCは液晶モニター背面に取り付けることも可能です。モニター背面に取り付けることで、PC本体に取られるスペースは実質ゼロになります。

PCとしてちゃんと使える処理性能がある

ミニPCもピンキリなので一概には言えませんが、当サイトで紹介している主なミニPCは一般的なノートPC・デスクトップPC並のスペックです。家庭や業務用として、「ふつうに」使うことが出来るのがミニPCです。ゲーミングPC並の高性能なミニPCもあります。
当サイトも直近3年半以上はミニPC(マウスCAシリーズ)を使用して制作していますが、ストレス無く作業することが出来ています。
スティックPCは高性能なものでも、家庭用のメインPCとして使うには不足感があるスペックです。
拡張性が一定ある(USB端子の数など)

本体が小さいためデスクトップPCには劣るものの、USB端子などの数はノートPCと同程度には備わっているミニPCが多いです。スティックPCはUSB端子が1~2個しか無いものが多いため、PCとして使用するにはUSBハブによる増設が必要となるケースが多いです。
また、ミニPCでは映像出力端子も2~3種類備えているものが多いので、デュアルディスモニターやトリプルモニターも可能です。私もミニPCをデュアルモニターで使用しています。
スティックPCが優れている点
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本体価格が安い

性能が「控えめ」なので、本体価格もそれに比例して割安です。本体価格4万円以下のものが一般的なので、性能をそれほど必要としない用途に最適です。例えて言うなら、ちょっとコンビニやスーパーに行くための軽自動車のようなイメージです。
ミニPCより更に小さい
ミニPCもデスクトップPCと比較して本体の体積が10分の1程度を圧倒的に小さく省スペースですが、スティックPCはそんなミニPCと比較して、更に小さいです。
ミニPCはカバンやリュックに入るサイズ感ですが、スティックPCはポケットにも入る大きさです。
ミニPCとスティックPC、それぞれ適した用途は?
それぞれ適した用途を紹介します。
人が操作する目的ならミニPC

家庭やオフィスで、人が操作して使うことが目的であればミニPCが適しています。
本体が小さいものの、一般的なデスクトップPCやノートPCと同等の性能で「ちゃんと」使えるのがミニPCです。安価な低スペック機は別として、ストレス無くサクサク作業できるものが多いです。
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つけっぱなし・ほったらかしならスティックPC
人が日常的に操作するのではなく、例えば店頭で動画やスライドショーを再生し続けるデジタルサイネージ、あるいはホームサーバーのような用途で利用する目的にはスティックPCが最適です。
スティックPCの中で「高性能」なものを選んでも、サクサク快適に動作するとは言い難いです。高性能なスティックPCの性能は10年以上前の家庭用の平均的なスペックのノートPCと同等です。今現在の平均的なスペックと比較して、明らかに劣ります。
とはいえ動画を再生しっぱなし、スライドショーを流しっぱなしといった用途であればスティックPCでも動作するので、価格の安さも考慮するとスティックPCが「最適」と言えます。
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小学生の初めてのPCならスティックPC(高性能機種)
小学生以下のお子さん用のPCとしては、スティックPC(高性能機種)がおすすめです。大人が共用するならおすすめしませんが、お子さん専用で使うなら性能的には必要最小限でちょうどいいと思います。
スティックPCの中でも高性能なものを選べば、ミニPCより安い上に一般的なウェブサイトの閲覧や動画コンテンツの視聴、軽量なゲームのプレイには対応できます(サクサクは動かない) ヘビーな3Dゲームはプレイしづらい点も利点といえるでしょう。
低スペックのスティックPCは安価ですが、「ペイント」すらカクカクするのでおすすめしません。具体的にはベンチマークスコア1000台・メモリー2GBのものが該当します。