
Youtubeやブログでは中国メーカーのミニPCばかりが目立ち、ミニPCといえば中華メーカーという誤った印象が広まっています。なぜ彼らは中華メーカーばかり紹介するのか、その「闇」に迫ります。関連記事:ミニPCのスペック一覧比較表
中華メーカーばかり紹介される背景事情
小規模インフルエンサーにも貸出を行っている

パソコンレビューの世界には「メーカー貸出機」というものが存在します。製品レビューを行うためにメーカーが無料でインフルエンサーなどに対し、パソコン本体を貸し出しています。送料もメーカー持ちで、宅配便で指定場所まで届けていただきます。
私も過去にマウスや富士通など国内メーカーからPCをお借りしてレビューしていた時代がありましたが、2018年頃から国内PCメーカーが貸出に厳しくなったこともあり、当サイトでは貸出機をお借りするのが難しくなりました。そのため、直近数年で実機レビューしたマウスCAやツクモMSは購入品でのレビューです(貸出機でのレビューには貸出機と表記しています)
規模が大きなレビューサイトなどには今も国内メーカーが貸出機を出しているようですが、私も含め有象無象のレビューサイトやインフルエンサーには出さなくなっているようです。貸出しが厳しくなった理由としては、経費削減の点が大きいと思いますが、PCケースを開けて分解し壊してしまう方がいたり、返却期限を守らない方が少なくなかったという話をメーカーの方から聞きました(私は分解したことも、期限を過ぎたこともありません)
一方、中華メーカーは直近でも小規模なインフルエンサーやブロガーにも貸出機を提供しているようで、多くのレビューサイトに「貸出機です」とレビューに記載されています。国内メーカーと比較して貸し出しの基準はかなり低いように思います(私は中華メーカーからお借りしたことは無いですが)
関連記事:中華ミニPCのメリット・デメリット
価格が安く購入レビューしやすい
貸出機の貸し出しが多いことに加え、中華ミニPCは本体価格がとても安いため購入レビューもしやすいです。国内メーカーで9万円台のスペックのミニPCが、中華メーカーでは6万円前後で購入できます(その分サポートは明白に弱い、耐久性は未知数)
加えて、一部の中華ミニPCはリセールも悪くないため、レビューをしながら購入→売却を繰り返することで投資を回収しやすいです。ミニPCの中にはメーカー公式サイトの新品価格が中古品の販売価格より安い例もあり、「下取り率」が高いです。
国内メーカーのミニPCにご注目!

私自身、マウスコンピューターのCAシリーズを購入しメインPCとして3年半以上使用、このサイトもマウスCAシリーズで制作しています。国内メーカーのミニPCであればサポートも充実していますし、耐久性の面でも問題無く使用出来ており、また中華メーカー特有のセキュリティリスクの点もクリアできるので、国内メーカーのミニPCを推しています。
「ミニPC=中華メーカー」というイメージが付いてしまっていることが、ミニPCの普及を妨げる一因となっていると感じています。ミニPCは、10年以上前から国内メーカーも取り扱っており、私もこれまで国内メーカーのミニPCを中心に紹介を続けてきました。
ミニPCはふつうのデスクトップPCと同じようにちゃんと使えるPCです(ただしゲーミングは苦手) 決して特別なモノではありません。もっと、国内メーカーのミニPCにも注目してください!
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