パソコンの値上げラッシュが不可避の2025年12月。まだ「値上げしていない」PCメーカーを、緊急でまとめました。
関連記事:ミニPCの一覧比較表
12月11日時点でまだ値上げしていないPCメーカー
おことわり

2025年10月15日時点でのメーカー公式サイトでの価格と、12月11日午前時点での販売価格を比較して変化が無いメーカーを「値上げしていない」とします。10月中旬時点での価格はミニPCの比較表に当時記録していた価格です。比較表に掲載しているミニPCの代表的な機種の価格を比較しており、他の機種で値上げしている場合がある可能性にはご留意ください。
なお、10月に更新した時点でいくつかのメーカーの価格を書き換えた記憶があるので期間を長く取ると値上げしている場合もあるのでご容赦ください。メモリー価格の高騰は2024年末から続いており、2025年初から影響が出ていた可能性がありますが急激に値上がりしたのは2025年6月と10月です。
値上げしていないPCメーカー一覧
| メーカー・ブランド | 備考 |
|---|---|
| ツクモ(MSシリーズ) | 価格変化無し |
| マウスコンピューター(CA) | 価格変化無し |
| NEC | 価格変化無し |
| 富士通 | 価格変化無し |
関連記事:ミニPCの一覧比較表
レノボ、サイコムはこちらで10月時点で記録していた価格から値上がりしていました。例えばレノボのThinkCentre M75q Tiny Gen 5は1万円、サイコムのSPX(AMD)は34390円も値上がりしています。
10月以前はNECや富士通のPCを「高いな・・」と思いながら見ていましたが、他が値上がりしてきたので割高感が薄れてきているという状況です。
PCの値上げの理由は?

詳しくは「2026年はパソコンの価格が急上昇する可能性大!26年に買うなら前倒しを」に書いているので、合わせご覧ください。
世界各国で今、生成AIのための投資が活発に行われています。MicrosoftやAmazon、Meta(Facebook)といった米国のテック企業は、1社で数兆円という巨費を生成AIを動かすためのデータセンターに投資しています。全世界では2030年までに1000兆円以上がデータセンターに投資されるとの見通しもあります。
データセンターの中では多数のサーバーが稼働しており、サーバーの部材の一部はパソコンと競合するためパソコンの部材の需給がひっ迫しています。パソコン用メモリーの価格は1年で4倍以上、ハードディスクなどでも2025年に入って価格上昇が顕著に見られます。
生成AIのためのデータセンターは今後も拡大していく見通しであるため、少なくとも2026年はパソコンの価格が下がる可能性は低いと言えます。
2026年にPCを買うなら、2025年末までに!
秋から価格を据え置いているPCメーカーも、今後の値上げは不可避です。マウスコンピューターも公式のSNSアカウントで早めの購入を呼びかけています。
2026年にパソコンの買い替えを予定している、あるいは5年以上使っているPCは年内の買い替えを推奨します。
関連記事:ミニPCの一覧比較表






