デスクトップPC本体を持ち運びたい。そんな貴方におすすめしたい「カバンにも楽々入る」PCを実機レビューとともに紹介します。
ミニPCならカバンに入る、ちゃんと使える
PCの中でも「ミニPC」(超小型PC)と呼ばれるカテゴリーの製品は、カバンにも楽々入り持ち運びが可能です。例えば私も普段使用しているMouse CT6は本体がDVDケース2つ分くらいの大きさで、重量も700g前後と難なく持ち運べるレベルです。
別途、ACアダプターやマウス、キーボードも必要ですが、それらを含めてもビジネスカバンに全て収納することが出来ます。
小さいと性能に不安を感じるかもしれませんが、3Dゲームを快適にプレイできるゲーミングPC級のミニPCも続々登場しており、大きさと性能は比例しません。私はミニPCをメインPCとして自宅で使っており、このサイトの作成から3Dゲームのプレイまで1台でストレスなくサクサクこなしています。
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持ち運びにおすすめのミニPC
マウスコンピューター CT6
冒頭でも紹介したようにDVDケース2枚分ほどの大きさで、本体重量600gと軽量なデスクトップPCです。
AMD社のRyzenという高性能なCPUを採用しており、ネットサーフィンや動画鑑賞をサクサクこなせるのはもちろん、重いEXCELファイルを編集したり、動画を編集したり、3Dゲームをプレイするにもしっかり対応出来る1台です。私も愛用していますが、3Dゲームのプレイ中も含めフリーズしたことはありません。「大きなPC」と遜色なく使えます。
ACアダプターとケーブルも見てのとおりコンパクトである点でも、持ち運びに適しています。上の写真上部左半分に映っている金属製のスタンドは使用時に必ずしも必要なものではありません(机の上に横置き出来るよう、本体にゴム足が付いている)
SSD搭載、衝撃に弱いハードディスクドライブでない点でも持ち運びに適していると言えます。
フロンティア CDシリーズ
ヤマダ電機系のPCメーカー、フロンティアのミニPCです。
上で紹介したマウスコンピューターのCT6より若干大きく、DVDケースを3枚重ねたくらいのサイズ感のミニPCです。カバンに入れて持ち運べるサイズ感です。WiFi用のアンテナが飛び出す点は、持ち運び時に少々ネックになるかもしれません(取り外しは可能)
デスクトップPCとしては高性能と言えるCPUを搭載しており、並のデスクトップPCよりも性能が高いと言えます。Core i7モデルは3Dゲームのプレイや動画編集にも使えるレベルですし、Core i5でも家電量販店で売れ筋のラインより高性能です。
ディスプレイの持ち運びも
ミニPCであればパソコン本体を持ち運ぶことは容易ですが、持ち運んだ先にディスプレイが無いとパソコンとして使うことが出来ません。対策を紹介します。
モバイルディスプレイ
本体重量1Kg以下、ノートPCのモニター部分だけ切り離したような「モバイルディスプレイ」と呼ばれる商品があります。これにミニPCを接続すれば、モニターが無い外出先でもPCを使うことが出来ます。
注意点としては、モバイルディスプレイはUSB TypeCのケーブルをPCに一本挿せば、そこからデータと電源を取ることが出来る(電源ケーブル不要)のものが多くありますが、ミニPC側のUSB Type Cポートはそれに対応していないため、モバイルディスプレイ側にも電源を挿すかバッテリー内蔵のものを使う必要があります。映像出力はHDMIで接続出来るものを選べば大丈夫です。ほとんどのミニPCがHDMI端子を備えています。
おすすめのモバイルディスプレイを紹介します
メーカー・商品名 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
山善 QMM-156 | 15.6インチ | 800g |
I-O DATA EX-LDC131DBM | 13.3インチ | 740g |
I-O DATA LCD-MF161XP | 15.6インチ | 900g |
モニターが設置された場所に行く
モニターが設置された場所にミニPCを持っていけば、モニターを持ち運ぶ必要はありません。会議室、コワーキングスペース、ホテルの客室、ネットカフェ、カラオケなどが具体例として挙げられます。
PC本体は普段使っているPCなので、作業環境を統一できるメリットがあります。
ホテルの客室のテレビやネットカフェの個室内のモニターにはHDMIケーブルの端子が付いているので、それを使えば簡単に接続出来ます。適切な長さのHDMIケーブルを持参することは必須です。一部のホテルでは、テレビが壁掛けされているため端子を自由に使えない場合もあるので、予約する前にホテルに確認すると確実です。壁掛けされているテレビでも、テレビの横にHDMIの端子が設置されている場合もあります。
ホテルなどでテレビにつなぐ場合は、無線マウス・キーボードがおすすめです。ただし、ホテルのテレビでの長時間の作業はなかなか辛いと思います。ネットカフェの方がおすすめです。
二子玉川エクセルホテル東急の客室のテレビは壁掛けされていましたが、テレビの横にこのような端子類が設置されていました。