国内の産業振興や、セキュリティやサポートを重視して国産のミニPCを選びたいという声は少なくありません。この記事では「日本製」のミニPCを紹介します。
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国内組み立てモデルの一覧
日本国内で組み立てられているミニPCを、ブランドごとに紹介します。
ツクモ

秋葉原で老舗のPC屋さんです。現在はヤマダデンキの一ブランドとなっています。BTOのパソコンはすべて国内工場で組み立てをおこなっており、Made in Japanです。コストパフォーマンスに優れたミニPCのラインナップがあります(私も実家用に購入)
秋葉原の店舗↓(AKB劇場が入るドンキの隣)

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マウスコンピューター
「マウス マウス パソコンマウス」というテレビCMでおなじみのマウスコンピューターは、長野県内に工場をかまえており、ミニPCをふくめPCの組み立てを行っています(スティックPCは中国製だった) 親会社のMCJは東証スタンダードに上場しています。

Mouse CAシリーズをはじめ、大手メーカーのPCと比べても劣らないスタイリッシュなデザインのPCが多いメーカーです。私も15年以上にわたりマウスのPCを愛用しており、このサイトも直近4年はMouse CAシリーズ(上の写真のミニPC)で制作しています。
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サイコム
1999年に埼玉県草加市で創業、現在は埼玉県八潮市に本社と工場を持つBTOのPCメーカーです。
一般家庭でサクサク快適に使えるスペックから、ゲームもプレイできるハイスペックなミニPCを販売しています。CPUのバリエーションが豊富です(Intel/AMD両方選べる) 高性能なミニPCを探している方にはサイコムがおすすめです。
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富士通
パソコン事業自体は中国レノボの傘下となっていますが、島根県出雲市の工場でパソコンの国内製造を行っています。会社としても約半分は国内資本です(富士通と日本政策投資銀行で49%)

ミニPCとしてはWD1-K3という機種があります。ミニPCとしてはかなり珍しい本体内蔵の光学ドライブ(DVDもしくはブルーレイ)を選択することも可能です。加えて、同じくミニPCとしてはかなり珍しいグラフィックボードをオプションで追加することも可能です。動画編集や、軽めのゲームをプレイするのに適しています。
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NEC

中国レノボからの出資を受けています(レノボ66.6%、NEC33.4%)が、今も国内向けのPCの多くを山形県米沢市にある米沢事業場で製造しています。
ミニPCとしてはLAVIE Direct DT Slimシリーズを展開。ローレンジからハイスペックまで幅広いCPUを展開しています。最大4画面出力対応、また専用のブラケットで液晶モニター背面への取り付けにも対応しています。ミニPCも米沢で製造しているとの回答を得ています(2025年11月)
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フロンティア

ツクモと同じくヤマダ電機子会社のPCメーカーで、生産は国内(山口県)で行っています。
MDシリーズはミニPCとしてコスパに優れ、おすすめできる内容です。
現在はミニPCは終売となっており、取り扱いはありません。
国内製造ミニPCにはメリットがたくさん。
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セキュリティ面での不安が少ない
米国や英独仏だけでなく、日本でも政府やインフラ企業の調達から中国メーカー製の通信機器が除外される動きがこの10年ほどの間に強まっています。中国には国家情報法という法律があり、国民や企業は政府の命令で諜報活動に協力する義務が課せられていることなどが背景にあります。
国内メーカー、国内製造のPCにはそのようなセキュリティ面での不安が少ないので安心して使うことができます。
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納期が短い
国内製造のPCは輸送に掛かる時間が少なく済むことで「納期が短い」というメリットもあります。
中国などで組み立てているメーカーの場合、納期が20日以上掛かる場合もありますが、国内組み立てのメーカーはその半分以下の納期で済むことが多いです。受注生産でも注文してすぐ届く点はメリットと言えます。
サポートがしっかりしている
特にミニPCに多い中国の中小メーカーでは、サポート体制の弱さが問題点としてしばしば指摘されています。電話サポートが無いところも珍しく無いですし、そもそもサポートと言えるようなサービスを提供しているか怪しい無名ブランドも少なくありません。
国内のある程度名の知れたメーカーではそのような不安もありません。例えばマウスは24時間・365日の電話サポートを提供しています。また、国内製造メーカーはサポート拠点も国内にあるので迅速かつしっかりとした対応を期待できます。国内に製造拠点が無いPCメーカーではアフターサポートを国内企業に委託して対応しているところもあります。
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国内で、人の手で組み立てられたミニPCを選んでみてはいかがでしょうか。








