格安で買えるミニPC(超小型PC)を、実機レビューとあわせて紹介します。コスパが良いもの、悪いものの見分け方も解説します。

ミニPCの「コスパ」を見分けるコツ

まずはコスパが良い、低価格なミニPCを見つけるコツを紹介します。

CPUに注目

PCの頭脳にあたるCPU

パソコンの頭脳にあたるCPUですが、ミニPCでは大きく分けて2種類のCPUが使われています。

一つはノートPCやディスプレイ一体型パソコンにも使われている、末尾が「U」の型番のCPUです。具体例を挙げると Core i3 7100Uなどがあります。

これは低電圧版CPUといって、消費電力を抑えることでバッテリーのもちを長くすることを狙ったCPUです。消費電力が少ないメリットはありますが、処理能力あたりの価格は高くなりがちなので、コスパは悪いです。

コスパの良さで選ぶなら、低電圧版でないデスクトップPC用のCPUを搭載したミニPCを選ぶことをおすすめします。

BTOがコスパ良し

大手メーカーにもミニPCがありますが、これは総じて価格が割高です。格安なPCが欲しいのであれば、ドスパラやマウスコンピューターなどBTO(注文を受けてから生産するメーカー)のショップで注文するのがおすすめです。

格安のミニPCの一覧

以上をふまえて、性能に対して低価格と言えるミニPCを紹介します。

ツクモ MSシリーズ

CPU(ベンチマークスコア)Core i3-9100
6720
メモリー4GB
ストレージ 240GB/SSD
参考価格 58800円

ヤマダ電機子会社のPCメーカーが販売しているミニPCです。

デスクトップPC用のCPUなどを使用しており、超小型PCとしてはトップクラスのコスパです。Core i3搭載モデルは6万円未満という価格ですが、家電量販店で売られている売れ筋のノートPC(10万円台)と比べてもはるかに性能が高いです。

本体はとても小さく、液晶モニターの背面に取り付けることも可能です。ファンの静音性が高い点でも満足度が高い一台です。

フロンティア CDシリーズ

CPU(ベンチマークスコア) Core i3-10100
8987
メモリー8GB
ストレージ240GB/SSD
参考価格 65780円

ツクモと同じく、こちらもヤマダ電機系のPCメーカーです。

やはりデスクトップPC用のCPUなどを採用しており、性能あたりの価格が安くコスパに優れます。最安のCore i3モデルでも、家電量販店で売られている並のノートPCを遥かに上回るハイスペックです(私がこのサイトの更新にストレス無く使っているPCよりも高性能・・)

3万円で買えるECS LIVA Z

LIVA Z
CPU(ベンチマークスコア) Pentium N4200
2056
メモリー4GB
ストレージ 32GB
参考価格29320円

3万円を切る価格でありながら、「一昔前のノートPC並」の性能をもつミニPCです。メインPCとして使うにはやや不足感のあるスペックですが、サブのPCなどの用途におすすめ。

冷却ファンを搭載しておらず、無音で使えます。長時間連続で動画再生をしても、特に熱の面で不安はありませんでした。

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