小学生の子供がミニPCを使うメリット・デメリットを、小学生の子を持つ私が解説します。

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小学生のパソコンの用途は?

まずは小学生がPCを使用する際の主な用途を洗い出してみましょう。

  • 情報収集、ネットサーフィン
  • オンライン学習
  • Youtubeを始めとする動画の視聴
  • SNSの閲覧
  • ゲーム
  • プログラミング(スクラッチなど)

学校からタブレットが支給されている地域もあり、そのような地域では勉強関連はタブレットで行うことが多いと思いますが、主な用途としてはこんな感じでしょうか。

私が子供の頃はまだ携帯電話を持っていない時期はヤフーメールを使ってパソコンから友人同士でメールのやり取りをしていましたが、今の小学生はそういったことはあまり行っていないようです。

小学生がミニPCを使うメリット

小学生が使う一般的な用途を十分満たせる性能がある

ミニPCは本体が小さいため性能が劣っていると思われがちですが、一般的なデスクトップPCやノートPCと何ら遜色ありません。一般的なノートPCやデスクトップPCでも使われているCPUがミニPCにも使われています。このサイトも直近4年近くにわたり、ミニPC(マウスCAシリーズ)で制作しています。

したがって、小学生のPCへのニーズを十分満たすことが可能です。家族の共有PCとしてもおすすめです。

モバイル端末より親の目や管理が行き届く

画面が小さく持ち運びができるスマホやタブレットと比較して、ミニPCは「親の目が行き届く」というメリットがあります。

ミニPCは「ミニ」とはいえデスクトップPCと同じ液晶モニターに接続して使う必要があるため、日常的に移動させることが難しいです。リビングに設置すれば、そこで使うしかありません。自室や外出先に持って行けるモバイル端末と大きく異なる点です。

また画面が大きいため、子供が何をしているのかリアルタイムで把握しやすいです。横から覗けば、今Youtubeを見ているのかゲームをしているのか、一目瞭然です。

また、本体は軽量・小型なので勉強をする際や、あるいは使用のルールに違反した時などにどこかに片付けることも容易です。

場所を取らない

本体が小さいため、一般的なデスクトップPCと比較して圧倒的に省スペースです。体積は10分の1程度しか無いため、勉強デスクの上に置いても邪魔になりづらいです。

また多くの液晶モニターと、一部のミニPCが対応している「VESAマウント」を利用すれば、ミニPC本体を液晶モニターの背面に取り付けて使うこともできます。

画面が大きく目の負担が小さい

スマホやタブレットと比べて画面がかなり大きく、またノートPCと比較しても画面が大きいです。目に掛かる負担はミニPCやデスクトップPCの方が小さく済むでしょう。

小学生がミニPCを使うデメリット

勉強机には置きづらい

本体は小さいミニPCですが、デスクトップPC用と同じ液晶モニターに接続して使います。ミニPC本体は液晶モニター背面に取り付けられる機種も多いので、液晶モニター分の設置スペースを必要とします(マウスとキーボードも必要だがこれらは簡単に片付けられる)

子供の勉強机は本棚が設置されていることが多く、液晶モニターを設置するのが難しい場合もあると思います。子供専用で勉強机で使う場合は「丸ごと」収納できるノートPCの方が適していると思います。

キーボード入力に慣れるまで使いづらい

最近の子供はタブレットやスマホの音声入力に慣れています。マイクを内蔵しているタブレットPCやノートPCと違い、ミニPCやデスクトップPCにはマイクが別付けとなるため、音声入力がしづらい点はデメリットと言えると思います。

私も小2の頃に親にタイピングソフト(特打)をパソコンで練習させられたおかげで、高学年になる頃にはなんとなくブラインドタッチが出来るようになりましたが、最初の内はミニPCのキーボード入力は使いづらいと思います。大学でのレポート作成や、社会人になってからのことを考えるとキーボード入力を早い内から習得しておくべきだとは思います。

小学生におすすめのミニPC

小学生のPCの用途をふまえて、初めてのPCということで最低限使える・安価なミニPCを紹介します。

Minisforum S100

中国のミニPC専業メーカー、MinisforumのスティックPCです。ポケットに入るサイズですが、ちゃんとWindows11のPCとして使うことができます。価格も3万円程度とお手頃です。

IntelのN100というCPUを搭載しており、Passmarkスコアは5489そしてメモリーは8GBあるので、家族の共有PCとしてはやや不足感があるものの、お子さんの初めてのPCに最適な入門機種です。我が家ではこれよりだいぶ低スペック(Passmarkスコア1000)のスティックPCを保育園児時代に使わせていました(フリーズ頻発しながらYoutube視聴や「ペイント」でお絵かきをしていた)

スペック的にはタブをたくさん開かなければネットサーフィンも出来る(サクサクではない)し、Youtubeの動画も視聴できるし、特打(タイピングソフト)も使えるスペックです。数年程度使えたらいいという用途におすすめです。プログラミング(スクラッチなど)をやるお子さんには少しかわいそうなスペックかなと思います。入門レベルのホームページ作成であれば問題はないでしょう。

Minisforumは中国の新興メーカーですが、日本の大手家電量販店でも取り扱いがあるので一定の信頼性もあります。

ツクモ MSシリーズ Core i3

秋葉原の老舗PCショップで、現在はヤマダデンキのブランドであるツクモのミニPCです。私自身、実家で60代の母が使うPCとして購入しています。

小学生の入門機種として使うにはもったいないほど快適に使えるスペックなので、親も使う家族の共有PCとしてもおすすめです。スペックに余裕があるので、5年あるいはそれ以上の期間長く使うことができます。小学校中学年のお子さんが中学校卒業まで使えるスペックです。

私が普段このサイトを制作するのに使っているマウスCAシリーズと同等のスペックで、かつ価格が安いのでおすすめします。

多くの液晶モニターが対応しているVESAマウントで液晶モニター背面に取り付けることも可能です(オプションのVESAマウントキットとプラスドライバーが必要)

WiFiはオプションなのでご注意を(有線LANは標準) 長く快適に使う(あるいは親も使う)ならメモリーは16GB以上がおすすめです。

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