「動画再生」に適している、おすすめのミニPCを実機レビューの結果を交えて解説します。静音性、本体の性能(処理能力)をふまえて、適しているものを厳選しました。

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動画再生用にミニPCを選ぶ際の注意点

「静音性」に注意して選ぶべし

私はこれまでに20機種以上のミニPC・スティックPCを自宅で実機テストしてきましたが、その中には冷却ファンの音が大きく、動画を再生して鑑賞する際の妨げになると感じたものがいくつもありました。

例えば私が現在自宅で使用し、このサイトの作成にも普段使用しているMouse CT6は冷却ファンの音が大きいため、「動画再生」という観点で見るとあまりおすすめできません。CT6はファンの音が単に大きいだけなのでまだ良い(通常のPC作業をする分には不満は無い)ですが、中には冷却ファンの音質が不快に感じるものがあったのも事実です。

「動画再生」だけなら高い処理能力は必要無い

ミニPCといっても性能はピンキリで、ハイスペックなデスクトップPC級のものからタブレットレベルのものまで様々です。

私がこれまで実機を使って実際に試した感想をふまえて言うと、動画再生に特化した使い方であれば高い処理能力は必要ありません。ネットサーフィンのように画面を次々と切り替えていくような使い方では、ある程度の処理能力が無いと切り替えが遅くストレスに感じますが、動画再生は画面の切り替えが少ないので処理能力が低くても、それほどストレスに感じないです。CPUの性能スコア(当サイトではPassmarkスコアを引用)で1000程度、安価なタブレット級でも動画再生は可能です。ネットサーフィンなど一般的な家庭での使い方には6000以上あった方が良いです。

以上をふまえて、動画再生におすすめのミニPCを紹介します。

動画再生におすすめのミニPC(用途別)

動画再生特化 LIVA Q2

店頭のサイネージ、あるいはテレビに接続してほぼ動画再生に特化して使う用途にはLIVA Q2がおすすめです。手のひらサイズで、ミニPCの中でもとりわけコンパクト・軽量(本体260g)の超小型PCです。2万円前後の価格ですが、Windows10を搭載しておりPCとして使えます。

4K画質での出力にも対応しています。過去にLIVAシリーズの別機種(Q2より性能が一段低い)で試した際には、Youtubeの4K画質の動画再生も途中で止まること無く可能でした。microSDスロットも付いているので、ストリーミング再生だけでなくデータでのやり取りも容易です。

一般家庭でもメインPCとして日常的に使うにはやや不足感のあるスペック(使えないことはない)ですが、動画再生に特化して使うには必要十分な性能です。

VESAマウントにも対応しており、テレビやPCモニターの背面に取り付けることも可能で、場所を全く取りません。ワイヤーを通せるケンジントンロックもあるので、店頭など不特定多数の人が出入りする場所での使用にも適しています。

ネットサーフィンもやるならツクモ MSシリーズ

動画再生を含めて、家庭用のPCとして使うのにおすすめの1台です。Core i3、i5、i7のラインナップがありますが、一般家庭での一般的な用途(3Dゲームをやらない)であれば一番安価なCore i3でもかなりサクサク快適に使うことができます。ネットサーフィンや動画再生でフリーズすることはまずありません。デスクトップPC用のCPUを採用しています。

無音ではありませんが、静音性が高い点で動画再生向きなミニPCと言えます。一般的なデスクトップPCや、一昔前のノートPCと比べてもファンの音が静かなので動画鑑賞の邪魔になりません。

VESAマウントにも対応しているので、テレビやPCモニターの背面に簡単に取り付けることが出来ます。