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結論:多くのミニPCは問題無し
結論から言えば、これまで10機種以上のミニPCを実機テストし、またこの2年間は自宅のメインPCとしてマウスCAシリーズを使ってきましたが、熱に関する不安は「ほぼ無い」と言えます。
普通に使う分には何も問題無い
私はメインPCとしてマウスCAシリーズをこの2年以上使用していますが、一般家庭での一般的な使用方法で「熱」が気になったことは一度もありません。
このサイトもマウスCAで作成しており、Photoshopなどのソフトも動かしていますが何も問題は無いです。ネットサーフィンやyoutubeで長時間動画を見る程度のことは「朝飯前」という感じです。
高負荷が長時間続くと・・
一時期、画像生成AI(Stable Diffusion)で画像生成するのにハマっていました。グラボ搭載でないミニPCで画像生成すると、一枚生成するのに20分掛かり、その間ずっとCPUの使用率は100%に張り付いたままでした。CPUの温度も89度まで上昇します。
この状態だと冷却ファンが常時フル回転を続けていましたが、それでも熱によるコマ落ちなどの症状は見られませんでした。画像生成を中断し、その後すぐ別の作業に入っても正常に使うことが出来ています。
私が使っているマウスCAは本体が樹脂製かつコンパクトな機種なので、ミニPCの中でも放熱性が悪いですが、それでも熱による問題は感じられません。
他機種も同様
私はこれまでメーカーからの貸し出しなどで10機種以上のミニPCをテストしてきました。私はほぼ毎回ミニPCの消費電力の計測も行っており、正確な数値を計測するために最低でも数時間以上の連続稼働を行った上でレビューをしています。ドラクエベンチなどのベンチソフトも動かします。
その経験をふまえても、多くのミニPCは熱の面で特に心配はいらないと感じます。3時間程度連続でYoutubeの動画再生を続けても、本体が「ほんのり」暖かくなる程度で済むミニPCがほとんどです。
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ファンレスモデルでも連続稼働OK
これまでに冷却ファンを搭載していないミニPCのレビューも行いましたが、これについてもYoutubeの動画を連続再生し続ける程度の使い方であれば、本体が「ほんのり」暖かくなる程度で、やはり熱暴走の心配は無いと感じました。
ファンレスのモデルはそもそも低スペックのものが多く、そのぶん排熱も少ないため熱くなりにくいと考えられます。
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排熱性が悪く熱暴走したものもあった
ただし、ごく過去には排熱性が悪いために熱による処理能力の低下がみられたものもあります。
初期のファンレスのスティックPCは最悪
2014年に発売され、スティックPCの「火付け役」として注目を浴びたマウスコンピューターのMS-NH1は冷却ファンを搭載していません。また、本体も放熱性が低い樹脂製でした。
レビューにも記載していますが、30分ほど電源を付けているだけで処理能力が目に見えて低下し、簡単なネットサーフィンでさえもカクカクとしてしまいました(もともと性能の高いものではありませんが)
MS-NH1は最初期のスティックPCですが、その後発売されたスティックPCは冷却ファンを搭載、あるいは本体が放熱性の高い金属製となったため、同じような状況は見られなくなりました。
ミニPCについてはスティックPCよりも本体が大きく、表面積が大きいため放熱性が高く、これまでに熱の面で不安を感じたことはありません。