ネットサーフィン用途に「最適な」ミニPCを、これまでに20機種以上のミニPCを実機レビューし、ミニPCを普段遣いしている私が解説します!

ネットサーフィンにおすすめのミニPC

ツクモMSシリーズ

ヤマダ電機系のPCショップ、ツクモのミニPCです。

ミニPCとしてはやや大きめの本体ですが、VESAマウント対応なので液晶モニターの背面に取り付ければスペースは「ゼロ」になります。

デスクトップPC用のCPUを採用しているので、性能に対する価格が安いです(他のミニPCはノートPC用のCPUが多い) また、静音性もかなり高く無音といってもよいくらい静かです。

家庭でのネットサーフィン用途であれば最も安いCorei3搭載モデルがおすすめです。ネットサーフィンには正直オーバースペックとも言える高性能なCPUを搭載していますが、それでも本体価格が税込みで約10万円前後(タイミングによっては10万円ギリ)とコストパフォーマンスに優れた一台です。

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レノボ ThinkCentre M75q Tiny Gen 2

パソコン世界最大手、レノボのミニPCです。

CPUはAMD社のRyzenシリーズを搭載しており、安価なRyzen3(インテルのCore i3相当)の機種でも10万円未満で買えるコストパフォーマンスの良さがメリットです。Ryzen3でも5年先もサクサク使えるハイスペックなCPUです(ネットサーフィンには過剰過ぎるほど)

欠点を挙げるとすると、VESAマウントには対応していないので液晶モニター背面に取り付けて使うことはできません。小さいのでデスクの上に置いても邪魔にならないサイズ感ではあります。

ネットサーフィンに適したスペックは?

ネットサーフィンをメインの用途としてミニPCを検討する際の、選び方のポイントをまとめます。

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快適に使える目安

ネットサーフィンに快適に使える性能の目安をまとめます。

下限ゆとり
メモリー8GB16GB
CPUスコア800012000

メモリーは一時期な記憶を保存する場所です。この容量が小さいと、例えばブラウザでタブをたくさん開いたときにパソコンの動作が遅くなる場合があります。家庭でネットサーフィンに使うPCであれば最低でも8GB、ゆとりをもたせるなら16GBを推奨します。

CPUは情報処理を行う場所で、処理性能が高い方がパソコンがサクサク動きます。CPUの性能はベンチマークスコアと呼ばれる点数で示すことができ、当サイトではPassmarkのスコアを引用しています。ネットサーフィン用であれば8000以上を、ゆとりをもたせるなら12000以上を推奨します。

この「ゆとり」とは、負荷をかけた時に重くなりづらいという意味だけでなく、長く使えるという意味も含んでいます。ウェブサイトなどは年々重くなっていく傾向があり、同じPCを使い続けると動作が遅くなっていきます。5年あるいはそれ以上「快適に」使うことを考えると、一定の余裕をもってPCを選ぶことをおすすめします。

ミニPCならではの注意すべきポイントも

本体が小さいからといって性能が低いわけでもなく、パソコンとして「ふつうに」使えるのがミニPCなので家庭のネットサーフィン程度の利用なら特に何も問題無く使うことができます。

あえて注意点として指摘すると、ミニPCの中には液晶モニターの背面にPC本体を取り付けられるものがあります。VESAマウントという金具で固定して取り付けて使うことが出来るので、パソコン本体に取られるスペースが「ゼロ」になります。キーボードも立てて置けば、デスク上のスペースはほぼ液晶モニターのみとなるので、考えようによってはノートPCよりも「省スペース」です。

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