中華ミニPCに紛れ込んでいる「ボリュームライセンス」のWindows OS。この問題点と対処方法を解説します。

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ボリュームライセンスとは?

Windowsには主に以下の種類のライセンスがあります。

種類特徴
フルパッケージライセンスOS単体で販売されているもの
OEMライセンスハードウェアに付与されるもの
PCメーカー等を通じて供給
ボリュームライセンス法人向けにまとめ売りされるもの
個人ユーザーは利用不可

パソコン購入時にインストールされている点ではOEMライセンスとの区別が付きづらいですが、ボリュームライセンスは法人向けにOSとしてまとめ売りされており、その法人内での利用が想定されたものです。個人では利用が出来ません。

例えば事業を営むA社がOS無しの社内用PCを大量購入し、そのPCにインストールするために提供されているのがボリュームライセンスです。その企業の関係者でもない人や、あるいはライセンスを購入したのとは別の企業で使用することは認められていません。

中華ミニPCにはボリュームライセンスが紛れ込んでいる

格安ミニPCに紛れ込むボリュームライセンスWindows

Amazonなどで販売されている中華PC(ミニPC以外も含む)の中には、ボリュームライセンスのWindowsがプリインストールされたものが少なからず紛れ込んでいることが以前から指摘されています。

これは紛れもなくWindowsの利用規約に違反しており、不正行為となります。

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利用不能になるケースもある

ボリュームライセンスを付与された企業外で使用することは利用規約違反となるため、ライセンス認証が外れることでWindowsが利用不能となり、PCが実質使用できない状態となる場合があります。

また利用不能とならなくとも、Windowsアップデートをインストールすることができず、セキュリティ面でリスクが増大するなどの問題が生じる場合があります。

ボリュームライセンスか確認する方法

コマンドプロンプトを開き「slmgr -dli」と入力しエンターキーを押してください。

するとウィンドウが開き、「説明」の欄にWindowsのライセンスの種類が表示されます。私はマウスコンピューターのCAシリーズを使用していますが、OEM版と確認できました。ここに「VOLUME」という文字列が含まれている場合はボリュームライセンスです。

ボリュームライセンスのPCを掴まされない方法

ミニPCのボリュームライセンス問題は一部では「ミニPCガチャ」などと呼ばれており、ミニPC全般の問題であるかのような伝わり方がされています。しかしボリュームライセンス問題はミニPC全般の問題ではありません。

当サイトではツクモ(ヤマダデンキ)やマウスコンピューターサイコムレノボといった国内外の信頼できるPCメーカーのミニPCを紹介しています。当然、それらの「ちゃんとした」PCメーカーの製品にはボリュームライセンス問題のリスクは無いと言い切ってよいでしょう。

安いからとAmazonなどで得体のしれないメーカーのミニPCを購入しているから、このような問題が発生するわけです。ちゃんとしたところで、ちゃんとしたPCを買えばこのような問題は発生しません

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ミニPC専業メーカーである中国のMinisforumが日経PCや週刊アスキーでも度々取り上げられています。Minisforumも中華メーカーで価格も安く怪しい感じがありますが、同社PCについてはボリュームライセンス問題に関する指摘は見受けられず、また日本の大手家電量販店の店頭でも販売されていることからリスクは無いと判断して当サイトでも最近になって掲載を開始しました。

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