
大学生活の中で必須といえるパソコン。では大学生活の相棒としてミニPCを使うのはどうか。メリット・デメリットを解説します。
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大学生がミニPCを使うメリット
ノートPCより大画面

ミニPCは本体が小さいだけで、デスクトップPCと同じ液晶モニターを接続して使います。ノートPCのモニターは13~15インチが多いですが、デスクトップPC用のモニターは21~27インチが多く、ノートPCより画面のサイズが格段に大きいです。また2画面、3画面も可能です。
画面が大きいとレポートの執筆作業が捗ります。文字が大きく読みやすいだけでなく、例えばWordを画面の左半分に開きながらPDFの資料を画面の右半分に表示することで、資料を見ながらレポート作成が出来ます。ノートPCでは2ウィンドウの表示は難しいです。
またウェブ授業もより大きな画面で受講できるので、情報を頭にインプットしやすいです。
デスクトップより省スペース 部屋もデスクも広く使える

ミニPCの本体はとても小さいので、デスクの上に置いても邪魔になりません。特に一人暮らしをしている大学生はデスクや部屋があまり広くないことが少なくないので、省スペースのミニPCは「部屋を広くする」ことが出来る点で大きなメリットがあります。

またVESAマウントを利用して液晶モニターの背面に取り付けられるミニPCもあります。PC本体に取られるスペースを実質ゼロにすることが出来るので、紙の資料をひろげながらのレポート執筆も捗ります。

持ち運びも一応できる
機種にもよりますが、持ち運びも可能です。例えば私がこのサイトの作成に利用しているマウスコンピューターのCAシリーズは本体重量620g、サイズもDVDケースを2つ重ねた程度なのでカバンに入れて持ち運べるサイズです。
使用するには本体のほか、ACアダプターとマウス、キーボード、液晶モニターも必要となりますが、それら(液晶モニターは除く)を含めても持ち運びが可能なサイズと言えます。
大学によっては図書館などで液晶モニターとネット環境を自由に使えるところも多いです。そのような場所に持ち込めばノートPCより大画面で、自宅と同じ環境で作業することも可能です(ノートPCの方がスムーズなのは間違いないですが)
また、一人暮らしをしている学生は夏休みなどに長期間帰省することもあります。デスクトップPCだと持ち帰ることが出来ないですが、ミニPCであればスーツケースなどに入れて一緒に移動することが出来ます。実家にも液晶モニターとマウス、キーボードを用意すればミニPC本体とACアダプターだけの移動でPCを使うことが出来ます。

大学生がミニPCを使うデメリット
ノートPCほど持ち運びに適していない
持ち運びが「できる」とはいえ、ノートPCほど持ち運びに適しているとは言い難いのがミニPCのデメリットです。ノートPCであればわずか1~2KgのPCをカバンに突っ込めば、あとは電源とネット回線さえ確保できればどこでもPCが使えます。
ミニPCはマウスとキーボード、更に液晶モニターを確保する必要もあるため「どこでも」使えるわけではありません。

私自身も大学時代からノートPCとデスクトップPCを併用しています。大学時代に買ったノートPCは12.6インチでしたが、画面が小さすぎて使いづらかったので今は14インチのノートPC(上写真)を使用しています。
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机の上に出しっぱなしになってしまう
ノートPCであれば使わない時は本棚などに片付けることが出来ます。しかしミニPCは液晶モニターもあるため、基本的に常時「出しっぱなし」となります。
マウスとキーボードを片付けることでスペースを確保することは出来ますが、例えば自室に「こたつ」しか机が無い場合はミニPCやデスクトップPCは適していないと言えます。
ヘビーなゲームはプレイしづらい

ミニPCは一般的なデスクトップ・ノートPCと同等の性能があります。このサイトの作成にもミニPCを使用しており、多くの大学生のニーズに余裕をもって応えることができます。
しかしヘビーなゲームのプレイには適していません。ミニPCは本体が小さく、高度な映像処理を行うグラフィックボードを内蔵することが出来ません。ゲーミング用途にはデスクトップのゲーミングPCをおすすめします。
ヘビーでないゲームであれば快適にプレイできるミニPCも多いです。
結論
1台で何でも済ませたいなら14~15インチのノートPCを、自宅用と外出先用で分けるのであれば自宅用はミニPC&13インチ前後のノートPCもしくはタブレットが「理想的」です。
学年が上がり、ゼミが始まるとノートPCがあると便利な機会が増えていきます。入学当初はミニPC1台体制で、必要になったタイミングで14インチくらいのノートPCを買い足すのがおすすめです。専攻にもよりますが大学にPCを持っていく機会が全く無い学生も少なくありません。
ちなみに、豊橋技術科学大学で行われたアンケート調査では85.9%がWindowsのノートPCを、34.4%がWindowsのデスクトップPCを所有していると回答しています(複数回答可の調査)
大学生におすすめのミニPCは
大学生におすすめのミニPCを紹介します。
マウスコンピューター CAシリーズ

日本のPCメーカー、マウスコンピューターのミニPCです。ミニPCの中でも軽量・コンパクトでスタイリッシュな本体デザインが特徴です。カバンやリュックに入れて持ち運べるサイズ・重量感です。帰省の時にも一緒に移動しやすいミニPCです。
本体は小さいですが快適に使えるクラスのノートPCと同等の性能を持っています。ちなみに私自身も当機種をメインPCとして使用しており、このサイトもマウスCAシリーズで作成しています。
マウスは24時間・365時間の電話サポートを提供しています。深夜にレポート作成をしている時にPCが何か起きた時に助けてくれるのがマウスです(他社は深夜はもちろん、土日祝もサポートが休みのところが多い)
関連記事:Mouse CAシリーズの実機レビュー
ツクモMSシリーズ

ヤマダ電機のPCブランド、ツクモのミニPCです。
持ち運びにはあまり適さない重量・サイズ感(本体1.5Kg→マウスCAの2倍超)ですが、一般的なデスクトップPCよりかなり小さくコンパクトなミニPCです。液晶モニターの背面に取り付けることも可能です。
マウスCAシリーズと比較して、同程度の性能で揃えたときの価格が1割程度安くコスパに優れます。持ち運びは一切せず据え置きで使う場合はツクモMSシリーズがおすすめです。
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Mac Miniはおすすめしない
AppleのMacシリーズにも「Mac Mini」というミニPCがありますが、これは大学生にはおすすめしません。
一部の特殊な企業、業種・職種を除いて多くの企業ではWindowsのPCを使用しています。就職後にWindowsのPCを使うことを考えると、学生の間からWindowsのあらゆる操作に慣れておく方がスムーズです。また、Macは性能に対する価格も割高です。
Office(Word/EXCEL/パワポ)は学生ライセンスが安い
大学生活で使うPCにWord・EXCELは必須(パワポはケースバイケース)と言えますが、PC本体の購入時にオプションで選択するのではなく、学生向けのライセンスを購入して自分でインストールした方がお得です。通常価格の半額で購入できるので、ぜひ学生ライセンスで購入してください。
購入には大学から交付されるメールアドレスが必要です。Officeは後から追加できるので、入学前の方は入学後に学生ライセンスで購入することをおすすめします。
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