2015年7月にドスパラが発売(2019年現在は販売終了)し、「文庫本PC」という愛称で一時期話題になったコンパクトPCの実機レビューです。文庫本サイズの本体に内蔵バッテリーを搭載しています。
文庫本サイズの本体
文庫本とほぼ同じ大きさになっています。重ねてみると、ほぼ差はありませんでした。厚みは一般的な文庫本よりも若干薄くなっています『オレたち花のバブル組』(ドラマ「半沢直樹」の原作本)は367ページありますが、これよりも数ミリ程度薄かったです。流石に重さはDG-M01IWの方が2倍近くありますが、持ち運ぶのにちょうどいい大きさです。
バッテリー搭載
バッテリーを搭載しています。このメリットは意外と大きいです。例えば、電源をつけたまま持ち歩くことが出来るので、いちいちシャットダウンする手間が省けます。それから、コンセントに届かなくて延長ケーブルを用意しないといけない!という「あるある」な経験も、この文庫本PCには無縁です。
気になるバッテリー持ちですが、カタログ値は13時間となっています。実際に使ってみると、「YoutubeでHD画質(720p)の動画をフルスクリーンで再生し続ける」という環境では、1時間で10~15%くらいずつバッテリーが減っていき、だいたい8時間程度でほぼ電池切れになってしまいました。
HD画質での連続動画再生は、通常の使用(ネットサーフィンやWord/Excelの編集)よりも負荷のかかる作業です。通常の使用なら、最大で10時間近い稼働を期待できるのではないでしょうか。
端子が多い
「超小型PC」と比べると物足りないですが、スティックPCと比べると充実しています。USBは2つで、更にmicro USB端子もあります(電源用とは別) また、イヤホンジャックもあるので一般的なスピーカーやイヤホン・ヘッドホンもそのまま使えるのはうれしいですね。「スティックPCがあるのに、文庫本PCなんか必要ないだろう」という人も多いですが、これだけでも文庫本PCを選ぶ価値は充分あるのではないでしょうか。
使用感
CPU、メモリーともにスティックPCと同一なので、同程度です。ネットサーフィンや動画鑑賞、Word/Excelの編集等の軽い作業に使えるスペックです。無料で1年分のマカフィー(セキュリティソフト)がついていますが、これのせいで時々フリーズしました。買えば5千円する商品が無料なのはうれしいですが、快適さを求めるなら「軽いセキュリティソフト」の使用をおすすめします。(参考:動作が軽いセキュリティソフト) 画像はYoutubeでHD画質の動画を再生している時のものです。40%前後を推移していました。
気になる発熱ですが、長時間にわたって高画質の動画を再生し続けても、ほんのり暖かくなる程度でした(室温22℃) 本体は金属製(アルミ?)で、触るとひんやりするほど放熱性が高い作りになっています。ファンはついていませんが、熱暴走の心配はいらないと思います。何よりファン音が無く、全くの無音で使えるのは素晴らしいです。
本体外観
同梱物
ACアダプター(コード長110cm)、miniHDMI-HDMIケーブル(140cm)、スタンド、micro USB-USBケーブル(10cm)が同梱されています。
(ACアダプターはコードが外れないタイプです)
スタンド
机などの上に直接置くことも可能ですが、付属のスタンドで立てることも可能です。