ミニPCを販売しているメーカーは国内外にいくつもありますが、その中でもエプソン製は「おすすめできない」と言えます。その理由を解説します。
EPSONのミニPCの一覧
まずはエプソンのミニPCのラインナップを紹介します。
ST20E
ファンレス、ほぼ無音で使えるミニPCです。サイズは約16cm四方、厚さ約5cm。
インテルのCeleronを搭載しており、スティックPCと同等の性能。価格はスティックPCの2倍以上。
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ST40E
ST20Eと同程度のサイズで、冷却ファンを搭載。またインテルCore i3を搭載しており、ST20Eよりは高性能。ただし最新のノートPCにも劣る処理性能。
ST190
上位モデル。Core i7を搭載。また、光学ドライブ内蔵もオプションで選択可能。
エプソンのミニPCをおすすめできない理由
本題に入ります。
性能が低い
エプソンのミニPCは、特にST20EとST40Eに関しては一般家庭でメインPCとして使用するのに「ふさわしくない」低スペック機です。CPUのベンチマークテストのスコアを見てみましょう。
CPU | ベンチマークスコア(Passmark) |
ST20E Celeron N3160 | 1263 |
ST40E Core i3 7100U | 2714 |
ST20EはスティックPC相当のCPUです。ST40Eに関しては、家電量販店で売られている中でも安価なノートPCに使われるような、旧世代のCPUです。どちらも、ネットサーフィンやYoutubeでの動画鑑賞にもストレスを感じる処理性能です。メインPCとしての利用は推奨できません。
なお、ST190で選択できるi3-8100Tであれば、スコアは5319と、一般的な使用に耐えうるスペックなのでエプソンのミニPCを購入するならST190のCore i3以上のモデルをおすすめします。
価格が性能に対して高い
エプソンのミニPCは、他メーカーのミニPCと比較して価格が大幅に高いと言えます。
Epson ST190 | ASUS VC65-C1 | ツクモ MS3J-B194/T |
Core i3 8100T ベンチマーク5319 | Core i3 8100T ベンチマーク5319 | Core i3-9100 ベンチマーク6720 |
メモリー8GB | メモリー8GB | メモリー8GB |
500GB/HDD | 1TB/HDD | 240GB/SSD |
101750円 | 68999円 | 68700円 |
同水準の性能をもつミニPCと比較して、3万円以上割高と言えます。この価格差ならOffice同梱なのかと思いきや、いずれの機種でもOfficeはオプションです。
他社で10万円出せば、3DゲームもプレイできるようなハイスペックなミニPCが手に入ります。
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