マウスコンピューターのCAシリーズ(旧CT6)を購入し、メインPCとして使用し始めて丸3年が経過したので長期・・と言えるかまだ微妙なところですが、3年使った感想をまとめます。

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使用環境

メインPCとして毎日使用しています。このサイトを始め、ウェブサイトの制作作業に使用してます。週6で毎日10時間近く稼働しています。

この1~2年はAIによる処理に熱中しており、画像のアップスケールなどの処理を毎日のように行っています。処理中はCPU使用率が100%に張り付いたまま、5分10分稼働するのでまあまあハードな環境で使用していると思います。一時期はStable diffusionという画像生成AIをPC上で毎晩起動して画像生成を夜通し行っていた時期もありました(かなり高負荷)

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ミニPCを3年使用した結果と感想

「小ささ」は正義

マウスCAシリーズを使用するまでは大きなデスクトップPCを作業用デスクの足元に置いて使っていました。マウスCAシリーズはデスクの上、モニターの横に置いて使っています。

何と言っても小ささは正義です。以前の大きなPCよりも処理性能は向上しているにも関わらず、本体は大幅に小さくなっており、家が狭い我が家には最適な選択であったと揺るぎない確信を持っています。

まだ1年くらいは使う予定ですが、処分する時も小さな本体は楽です。実家に使わなくなった大きなデスクトップPC本体が放置してありますが、処分するにしても大きな段ボール箱で梱包し、宅配便で発送する必要が・・と考えると10年近く放置したままになっています。ミニPCであれば、日常的に宅配便で届くサイズの段ボールに詰めて業者に送ればすぐに処分できます。故障時の修理のための発送も楽です。

耐久性は「合格」

まだ丸3年とはいえ、一般的な家庭向けの使用よりもかなりハードかつ長時間使用しても故障せず稼働しています。

AIによる画像拡大処理を実行すると、CPUの温度が95度前後まで上昇しますが、1~2年この作業を毎日のように繰り返してもPCは壊れず使うことが出来ているので、ネットサーフィン程度の使用なら何の問題も無いでしょう。

冷却ファンの音はやや大きめ

これはマウスCAシリーズ特有の欠点ですが、冷却ファンの音が大きいです(他のミニPCはむしろ静かというか無音に近い機種が多い)

マウスCAは「ネットの世界から情報を吸い上げているような」ファンの音がします。エアコンを使う時期や、窓を開けていると気にならないですが窓を締め切ってエアコンを使わない季節はファンの音が気になります。音質は悪く無いですが、本体の温度が上昇するとハンディファンを強風で使った時のような風の音が耳に届きます。

3年使い続け、まだしばらく使う予定なので致命的な不満を感じているわけではありませんが、この点はマウスCAシリーズの欠点と言えます。

ストレージが不足した

ウェブサイトの作成作業に使用しているため、大量の画像や動画データをPC本体に保存しています。内部ストレージは512GB+1TBのSSDですが、2年で埋まってしまいました。

外付けのハードディスクドライブを置いてしまうとスペースを取るので何か良い方法は無いかと考えた結果、1TBのスティックSSDを挿しっぱなしにして対応しています。

本体から飛び出すような形になっていますが、省スペース性を損ねることなく、安価に「増設」が出来たので満足しています。私が購入したものはスティックタイプなので飛び出していますが、1TBの容量があるのにわずか2cmしか飛び出さない極小タイプもあります。

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「出来なかった」ことは

出来なかったことは、画像生成AIをマシン上で使用することです。

前述のとおり、一時期はStable diffusionという画像生成AIを毎晩・夜通し動かしていた時期がありました。なぜ毎晩・夜通しだったのかというと、画像を1枚生成するのに20分掛かるからです。画像生成AIはGPUで処理すると効率が良いとされていますが、私のマウスCAシリーズを含めミニPCは高性能なGPUを搭載することがスペースの問題から出来ないため、マシン上で画像生成AIを動かすのには適していないと言えます。

外付けグラフィックボードも検討しましたが、当機種には対応していませんでした。

画像生成AIのためにRTX4060搭載の大きなデスクトップPCを買い直すことを検討した時期もありましたが、マシン上ではなく外部サーバー上で動かせばミニPCで問題無いとの結論に至りました。

画像生成AIの他、グラフィックが重い3Dゲームをプレイする方にもミニPCは「適していない」と言えます。