1万円台で購入できるミニPCを、「何が出来るのか」とあわせて紹介します。
1万円台以下は中古もしくは型落ちのスティックPC
まず、ミニPCの現状を解説します。
現行モデルは2万円台が下限
現状、現行モデルといえるミニPC(メーカーが販売を続けているもの)の最低価格帯は2万円台と言えます。例えばASUSのVivostick(スティックPC)は2万円台、また手のひらサイズのLIVA Q2も2万円台という価格です。
私がミニPCのレビューを始めた2015年頃には、例えば私が過去に実機レビューを行ったドスパラのDG-STK1やマウスコンピューターのMS-NH1は1.8万円という価格でしたが、いずれも終売となり後継機種も販売されていません。
この価格帯のミニPC(スティックPC)は、平均的なPCユーザーがネットサーフィンや動画鑑賞に使うには「難がある」性能です。ブラウザでネットを開こうとすると、しばしばフリーズするような動作感なので日常使いのPCとしては当時から不適といえるものでした。例えて言うなら軽自動車、いや原付バイクのようなものです。
マーケットが限られるため台数が売れず、また価格が安いため利益率が低いことから商業的には失敗に終わったと言えます(10機種以上実機レビューしてきたので悲しい限りですが・・)
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中古もしくは型落ちモデルなら1万円台で購入可能
私が記事執筆時点で確認したところ、中古もしくは型落ちモデルのスティックPCであれば、1万円台あるいはそれ以下の価格で購入が可能です。いずれも、ネットサーフィンなど普段遣いのPCとして使うには適していないスペックですが、店頭で動画再生用(デジタルサイネージ)に使うとか、あるいは小学校低学年までの子供の初めてのPCとして使うには良いと思います。
当時販売台数が多く、「弾数」が多いのは以下の機種です。
MS-NH1は冷却ファンが付いていないため、30分も連続で使うと本体がとても熱くなり、処理能力も落ちてしまったのであまりおすすめしません(詳しくは実機レビューに記載) Intel Compute Stickは同等機をいくつか実機レビューしていますが、ファンが付いているのでその点は心配いりません。
「PC」として使うなら下限は6万円前後
一般家庭でネットサーフィンや動画鑑賞、メールチェックや年賀状ソフトの編集、簡単なWord・EXCELの編集といった用途で使うことを考えた場合、ある程度快適に使えるミニPC(Passmarkスコア6000以上のCPUを搭載したPC)は6万円前後からの価格帯です。家電量販店で売られているノートPCやモニター一体型PCであれば、11万円以上の価格帯の製品が概ね同等の性能です。
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