ミニPCとモニター一体型PC、どちらを買うべきか。過去に数年、モニター一体型PCを使用し現在はミニPCを使っている私がそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
それぞれのメリット(まとめ)
結論を先に述べると、パソコンにあまり自信の無い初心者の方にはモニター一体型PC、そうでない方にはミニPCがおすすめです。そう言える理由を以下、ミニPC・モニター一体型PCそれぞれのメリットを詳しく解説しながら明らかにしていきます。
ミニPCのメリット
まずはミニPCのメリットから紹介します。
価格が安い
ミニPCの方が、モニター一体型PCを買うよりもトータルで安く済むことが多いです。
高価なモニターなどを買うと話は変わってきますが、性能が同程度のモニター一体型PCと比べて1~2割安く済むこともあり、コスパが高いと言えます。
CPUの処理性能が高い場合がある
モニター一体型PCで使われているCPUは、「ノートPC用」のものが多いです。ノートPC用のCPUはデスクトップ用と比較して消費電力が少ない反面、処理性能で劣ります。
ミニPCでもノートPC用を採用していることもあるので必ずしもそう言えるわけではありませんが、デスクトップ用の高性能なCPUを搭載しているミニPCの方が、モニター一体型PCよりも処理性能が高いと言えます。
CPUの型番に「U」と入っているものがノートPC用です。
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本体とモニターを別々に買い替えられる(エコ)
PC本体の寿命よりも、モニターの方が一般的に寿命が長いです。私もパソコン本体は5年程度で買い替えますが、モニターの買い替えサイクルはそれ以上です。最近の液晶モニターであれば10年以上使うことが出来ますが、PC本体を10年使い続けられるイメージは無いと思います。
モニター一体型PCの場合、モニターとPCの本体を取り外すことが出来ないため、例えばPCが古くなって処理性能に不満を覚え、買い換えることになった際、まだ問題無く使えるモニターも一緒に捨てることになります。もったいないです。
ミニPCはPC本体とモニターを、それぞれ必要なタイミングで買い替えることが出来るのでエコで、経済的と言えます。
好きなサイズのモニターを選べる
ミニPCに接続するモニターは自由に選ぶことが出来ます。小さなもの、大きなもの。あるいはゲーミング用の曲面ディスプレイも接続できます。
一方、モニター一体型PCには「平均的な」サイズのモニターが装備されていることが一般的なので、それより小さいサイズや大きいサイズを選びづらいと言えます。モニターにこだわりの無い方であればモニター一体型PCでも不満は少ないですが、こだわりのある方には制約となります。
また、モニター一体型PCは画面が反射するタイプのグレア液晶が多いです。グレアだと画面への映り込みが多く、目が疲れやすいので長時間の作業には向かない場合があります。液晶モニターを選ぶ際は光沢が無いノングレアタイプをおすすめします。
モニター一体型PCのメリット
配線が少なく初心者向き
モニターとPC本体を結ぶ映像ケーブルや、モニターに接続する電源ケーブルを繋ぐ必要が無く、ミニPCや一般的なデスクトップPCと比べて配線が少ないです。
電源ケーブル程度であれば初心者の方でも迷いづらいと思いますが、映像ケーブルの接続は意外と厄介ですし、そもそもどのケーブルを買えばいいのか分からないという方も少なくないと思います。モニター一体型PCはその点、初心者向きと言えます。箱から出して、机の上に置いて、コンセントにケーブルを一本繋ぐだけで起動します。
デザインがすっきりしている
ミニPCでもモニターの背面に取り付けられる機種も多いので、その点ではモニター一体型PCと遜色無いと言えるかもしれませんが、モニターの裏側を見るとケーブルでゴチャゴチャしがちなので、見た目の面ではモニター一体型PCに軍配が上がると思います。
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